AM 06:00
湖畔にはまだ月がのこる朝。窓からの景色。
目覚めがうれしいのはしあわせ。
今回ローザンヌで2泊お世話になっているのは、憧れだったこちらのホテル。
◆Château d'Ouchy
https://www.chateaudouchy.ch/accueil/
はるか昔、12世紀に塔として建設され、ウシー城として19世紀に改築。現在はホテルになっているというとても歴史のあるところ。
お客さまには何度かお泊りいただいたことがあって。今回連絡すると、アップグレードしてくれたのか、古い棟の6階に位置する、とても素敵な部屋をご用意くださいました…!!!
ここでの朝食はほんとうに特別な時間。
食べて見たかった本場のZopfパンに、スイスチーズ、手作りのコンフィチュール。フレーバードハニーたち。
外もどんどんと明るくなってきました。
AM 09:00
ジュネーブでもローザンヌでも、宿泊するとホテルでいただける交通機関の無料チケットを持って(スイスってなんて良い国っ♡)、ローザンヌの街の観光へ。
高台にそびえるのはローザンヌ大聖堂。
ここからの眺めもすごーーい!!です!!遠く向こうにはアルプスの山々。
斜面に街が立っているので、坂道をのぼったり降りたり。
ラヴォー州のあるワイナリーに、見せてねとお願いをしていたので、レマン湖畔を走るローカル列車でVevey駅経由、Epesses駅へ向かいます。
このあたりは、世界遺産にも登録されている美しいワイン産地。湖から北側の山肌はほとんどが葡萄畑です。
AM 11:00
Epesses駅に到着。駅のホームにまで葡萄の木が植わっている、とても不思議ですてきな景色。
湖の温かさや照り返す太陽の恩恵を受けるべく、ぎりっぎりまでワイン畑が広がります。
階段と坂道を上へ上へ登ること10分。アポイントをお願いしていたワイナリーへ。
◆Luc Massy wines
今の当主で4代目という、このエリアではまだ若いワイナリー。シャスラ種などを中心に白ワインに特に力を入れる高品質なワイナリーで。
普段はオープンしていないのですが、事前にどうしてもとお願いして見せていただけることに。
現当主兄弟ののMassy(弟)さんが直々にご案内くださいました(´∀`*)
こちらがワインの貯蔵室。赤ワイン用の樽は国産と比較した結果、現在はフレンチオークのみを使用。
更に地下にいくと、こちらはすべてシャスラ種ワイン。
特別キュベのグランクリュのみを入れる大きな樽は、今2016年の出荷まちワインで一杯♡
でも、樽洗うときはこーんな小さな穴から入っていって洗わなきゃらしい!おちびなわたしが代わってあげたいーーー!笑
お待ちかねのテイスティングは、こんな素敵なお部屋にご案内いただいて。
まずは、シャスラ種のワインを3種類、畑の場所別に飲み比べ。
一番右がこのワイナリーのシグニチャー的存在の、DEZALEY "Chemin de Fer"。
アフターの長さが驚き。これまで飲んできたスイスワインと正直、格が違う。
しかも当主さん直々に、1本ずつ蔵から出してきて、わたしたちのためだけに開けて注いで、一緒に飲んでくれるんやもん(笑) しあわせすぎるーーっ!!!
スモークしたトムチーズと、グリュイエール、地元のサラミなども用意していてくれました。
赤ワインの、DEZALEY "Chemin de Ter"は、ピノとガメイ、メルローのアッサンブラージュ。
甘かったり、薄かったりなイメージだったスイスワイン。今回で完全にイメージが変わってしまった…!!!
あとから船からみた、このGrand cruのDézaleyの畑。
すっごい急斜面です。トラクターも入れないし、栽培は全部人の手。
こちらは列車からみた光景。線路のすぐ北、ほんとすごいところに作る…!!!
こんなふうに大切に、少量だけつくられるスイスワインたち。
もちろんすっごくクオリティは高いけれど、それに関税や輸送費が加わると、知名度の低いスイスワインはきっと世界のワイン市場では受け入れが難しいのかも。
ほとんどが国内消費に回ってしまうという、日本ワインとまったく同じ現状をここに見ました。だからこそ、現地に来たらたくさん飲むのがらしあわせなのやけれど♡
また仕事日本に来るというので、次はわたしが日本のおいしいワイナリーを案内させてねと。
本当にありがとうございました(´∀`*)
Merci !
PM12:30
お隣、Cullyの駅までワイン畑のなかをお散歩しながら下っていきます。とても良い天気。
Veveyまでまたローカル列車に乗り、駅から今度は湖の方に歩いていきます。
ここは、チャップリンが愛した街としても有名な小さく美しい場所。
途中で見つけたショコラティエ。チャップリンの靴のチョコレートが売っていました。
◆Läderach
https://www.laederach.com/vevey
でも、それ以外の粒や板チョコのが美味しそうで、そちらをおやつに買いました♪
湖畔に出ると、なんとレマン湖にフォークがささっています…!!!
チャップリンさんにも出会いました♡
港に向かう途中、なにやら気になる看板につられて来てみると、スイス国内のアーティスト雑貨を集めた可愛いショップにたどり着き。
◆Bravo!
カフェにもなっている素敵な店内には、なんと50人もの作家さんのアクセサリーや雑貨、スイスメイドの化粧品、食品が並びます。
一目ぼれしちゃった花器♡ お持ち帰りしちゃいますっ。
湖の鴨の餌用のパンをみんなにもらう箱っ。こういやさしさに触れるとうれしいっ(´∀`*)
PM14:30
Veveyの港から、Lausanneまでをフェリーで帰ります。
北に今日歩いたワイン畑を望みながら。
ビールとさっきのチョコをおやつに約1時間のクルーズ旅。
Lausanneの港は、ホテルのすぐお隣。
とっても楽ちんに帰ってこれちゃいましたっ♪
PM 16:00
ホテルですこし休憩してから、オリンピック博物館のある公園へ。
博物館自体は日曜日でお休みだったけれど、オリンピックに関連するモニュメントが野外にもたくさんあって、楽しいー!♪
夕方、まだすこし時間があったので、朝行った駅の北側を再訪してショッピングなど。
ひとつ、スイスの各州の特産品を売るお土産探しにぴったりなお店を見つけました。
◆Helvetimart
PM 19:00
本日の夕食には、郊外へメトロとバスを乗り継いで。
たどり着いたのは、ホスピタリティ・マネジメントの分野で世界一の学校と言われる、ローザンヌホテル学校です。
120年の歴史があり、「世界一のホスピタリティ」を学ぶ、四年制のれっきとした大学校。
世界中から、一流ホテリエを目指す学生さんがたくさん学びに来ているのですが、ここに、学生さんのトレーニングのために開かれているフレンチレストランがあるのです。
予約は19:00だったので、少し構内を散策。
すっっごく綺麗です。
このカフェテリアやバーで働いているのも学生、すべてのお料理やパン、ケーキなども地下のキッチンで学生さんが指導カリキュラムのもと作っているもの。
実践に備え、学生さんのドレスコードも厳しく定められているみたいでした。
いよいよ、奥のレストランで夕食の時間♡
◆Restaurant Le Berceau des Sens
http://www.berceau-des-sens.ch/
内装はもだんでとてもきちんとした空間。お客さんも全員正装で訪れています。
学生さんたちが、先生の指導を受けながら注文を聞いたりワインを入れてくれたりします。
メニューは、4コースで85CHFと、5コースで110CHFの2種類。
お料理ももちろん、先生の指導のもと学生さんが作っています。だから街中の他のレストランと比べて、コストパフォーマンスが抜群にいいのがこのレストランの売り。
前菜、メイン、デザートをそれぞれ3種から選べる4コースを3人で頼み、ひとつずつお願いしちゃうことにっ♡
アペリティフでお願いしたシャンパーニュは、Laurent Perrierのロゼ。たっぷり入れてくれるー!!!
アペタイザーの1皿目は、フォアグラのロリポップと、枝豆のタルト
パンも地下のキッチンで、学生さんたちが作っているもの。おいしいーー!
2皿目は、スモークドフェラ(レマン湖の魚)とキヌアのサラダ仕立て
白ワインをボトルでと、今日飲まなかったもうひとつのグランクリュ、Calaminのものを。
ここからがやっと、コースのスタート。前菜から、3種をひとつずつ。
Snow Crab Cake with Mango
蟹サラダのマンゴーサンド と、
"Umami" Foir Gras
フォアグラを椎茸のお出汁で煮込んだもの
Chorizo stuffed Squid
烏賊とチョリソの卵ソース 槍烏賊詰め
どれも、びっくり美味しいーーー!感激っ。学生さんが作ってると思えない。
続くメインも3種からひとつずつ、
平目と行者ニンニク、スイスチャードのムニエル
スズキと牡蠣ミンチ(?!)のわさびソース
ラムの背肉グリル ナスとオレンジのピューレ
チーズワゴンが運ばれてきて、好きなものを指差しで。このスタイル大好き♡♡
デザートも同じく3皿で。
Tarte Citron de Basillic(レモンとバジルのタルト)と。
Lightness of Honey with beer ice cream
ミルクチョコムースと蜂蜜、ビールアイスのパイ焼き
Coconut and Chocolate Souffle
ココナッツアイスとチョコレートスフレ。これが熱々で最高においしいーーー!♪
小菓子まで抜かりなくいただいてしまって。
こんなにしっかりとしたフレンチコースに、シャンパーニュまでいただいて、お一人さま1万円とすこし。
もちろん、この値段が「安い」とは全く思わないけれど、スイスの物価やホスピタリィ、将来性!♡を考えると、コストパフォーマンスに優れた最高のレストランだとは思います。
先生と生徒さんの掛け合いなど、エンターテイメント性もあり、あー楽しかった!♡
今日も、ごちそうさまでした。
PM 23:00
バスとメトロをまた乗り継いで、ホテルまで約30分の道のり。
よっぱらいながら、電車の扉に挟まれながらも(笑)、家族でけらけらと笑いながら、しあわせいっぱい帰ったのでした。
明日は朝からいよいよ、ポルトガルへ!
どんなワインにまた出会えるかな…♡
Good Night.
Written by... **
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
CEO/Travel Designer/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
Mail: tableacloth@gmail.com