AM 07:00
まだ暗い暗い朝。日の出まではまだ1時間。
ホテルが提携している近くのカフェへ朝ごはんに。
◆Bar Salotto /Pasticceria Berta
https://m.facebook.com/pasticceriabertaalba/
北イタリアの朝食の定番は、様々なブリオッシュみたい!
カプチーノにはショコラパウダーをかけてくれました。
土曜日でちょうどマーケットが立っていて。
さすが!皆さん野菜に興味津々ーー♡
お店の人も優しくて、いろいろと教えてくれるの。
可愛いっ!リボンがたくさんあって、ニュアンスカラーをついつい買っちゃったっ。
青空市場にもお花や生鮮食品がたくさん*
AM 09:30
楽しかったアルバの町を出発し、ワインの王様の町"Barolo(バローロ)"へ。
途中たくさん植わっていたのは、この地方の名産、ヘーゼルナッツの木たち。
Baroloの高台を望むワイナリーを訪れました。
世界遺産のバローロの葡萄畑の風景。今は葉が落ちちゃってるけど、10月ぐらいは紅葉してるんだろうなぁ。
◆Sylla Sebaste Winery
到着早速に、オーナーさんがワイナリーのなかにご案内くださって。
試験中のリリース待ちワインたちも。
2次発酵中のバローロ(になる予定)のワインたちが大樽小樽にぎっしりと。
熟成期間3年を経ないとバローロになれない子達。とっても厳しい規定をひとつずつクリアして初めて、イタリア一と言われるおいしいワインが生まれるみたいです。
地下熟成庫の中でぱちり!♡
ラベリングや滓引きの機械も見せてくださって。
本当に丁寧にご案内くださり、ありがとうございます。
テイスティングルームへ移動すると、そこには夢のような光景が…!!!
ひゃーーーっ!これもしかして私たちのため?!笑
サラミなっが!!145cmって、もはや私よりのっぽさんやん。
お待ちかねのテイスティングは、白ワインのLanghe Arneis 2017からスタート。
ミネラルがたっぷりで、どうして?と聞くと。昔は海だった土地で作られていることに、泥質土壌が更に手伝ってと。
赤ワインは、Barbera d'Alba 2015から。
ピエモンテの高貴品種、Nebbiolo d"Alba 2016と飲み比べ。
はじめてのイタリアワイナリー訪問に興味津々聞いてくださるみなさん。
同じバローロでも、畑や作り手のフィロソフィーによって味が変わること。世界の料理事情に合わせてバラエティを用意するようになったことなどをお話くださいました。
これを一緒にどうぞ、と出てきたのは"クーニャ"と呼ばれる、ワインから作るジャム。
ヘーゼルナッツや無花果も入って美味しすぎるっ!!!
ローカルチーズと合わせていただくと…もうこれでお昼いいやんってなっちゃう(笑)
パンも焼きたてふわふわだーーーっ♡
そしてここからBaroloの飲み比べ。
①Barolo 2014 13.5%
②Barolo "Bussia" 2014 14%
Bussiaという、単一畑の古木葡萄のみを使用。これは…アフターがとっても長くってエレガント。
③Barolo "Bricco delle Viole" 2012
これはすっごく熟成感があって、ナッティでおいしいけれど玄人向けかもしれない。
ワインは②のBussiaが大人気。28€と、バローロの単一畑とは思えない価格はワイナリーならでは。
そして、あのジャムはない?本当においしかったから買いたいのと言うと…
まさかの…くれました!!!ひとり一瓶も!!!
お母さんが作ってるからね、売り物じゃないの。喜んでくれて嬉しいと。
イタリア…良いところすぎる…本当にありがとうございました。
剪定後の畑にもお邪魔して、とても良い訪問になりました。
PM 12:00
次に向かったのが、"Bra(ブラ)"という町。
スローフード運動の発祥の町で、その本部が持っているレストランに訪れることもこの旅のひとつの大きな目標だったのです。
◆Osteria del Boccondivino
http://www.boccondivinoslow.it/
ファストフードに対する反発として、このブラから始まったスローフード運動。
シンボルは、土と栄養を分かち合いのんびりと歩みを進めるかたつむりさん。
言ってしまえば、地産地消。その土地で生まれたもの、今あるものに価値を見出して大切にするという考え方で。
日本ではオーガニックだとかビオだとか言ってもてはやされるけれど、ここではもはやそれが当たり前で、それ以外の選択肢は淘汰されているのがすごいの一言。
ワインは白をボトルで。6人いる強み!♡
Roero Arneis "Merica" 14.5€
前菜をいくつか、
Calf sweetbreads with caramelized onions 9.5€
胸腺とキャラメリゼした玉ねぎの前菜と。
Cardi from Nizza Monferrato with fonduta cream cheese 9€
アーティチョーク科のカルディンというお野菜。
濃厚なチーズクリームソースで。
Toprnambur with bagna caoda cream 9€
こちらは菊芋バーニャカウダソース
実はバーニャカウダも、このピエモンテの特産品。このソース濃厚でおいしすぎ…!!!
Pumpkis Tortelli with butter and thyme 10€
甘いカボチャのトルテッリ(パスタ)に、
"Plin" Agnolotti with butter and Rosemary 10€
プリン、と呼ばれるローズマリーとお野菜のアニョロッティ。
"Grigio di Caramagnola" Rabbit in Arneis white wine 13€
アルネイスの白ワインで煮込んだうさぎさん。
北イタリアに来たらうさぎさん食べなきゃ!大好きっ。
おいしかったーーー!調理はいたってシンプルなのに。素材がおいしいって嬉しい。
食後にブラの町をお散歩していると…
名もなき教会に出会って。日常の中にある場所の美しさ。
そしてカフェ文化を体験するならぜひと、スローフード協会の社員さんに教えていただいた場所へ。
◆Bottega Delle Delizie
https://m.facebook.com/Bottega-delle-Delizie-Bottega-del-Caffè-266047183506986/?locale2=it_IT
1982年から続く老舗のカフェテリアで、コーヒーを入れる仕草は職人そのもの。
ラッテマキアートも美しい〜♡
雰囲気も抜群でおいしい珈琲をいただけ、とてもしあわせな時間でした。
PM 15:00
ブラの町を出発し、トリノへ向かって約1時間。
ずっと行きたかった、Eatalyの本店へ。
スローフード協会の後援を得て運営される食のデパートです。
クリスマスムードでとっっても賑わう店内♩
これ、じゃがいも!なんてお洒落なプレゼンテーション。
チーズ売り場のところにはチーズ工房があり。シーフード売り場には魚介バール。理にかなった設計とエンターテイメント。
地下に降りていくと、チーズの熟成庫や数えきれないほどのワインセラーが。
量り売りワインもあるー!楽しすぎるっっ!
まるで食のワンダーランドでした。この文化いいなぁ。
PM 18:30
一度ホテルへチェックインし、トリノのクリスマスマーケットへお出かけします。
広場の大きなクリスマスツリーと、アドベントカレンダー!本場感が嬉しくっっ。
更に奥には、夜というのにクリスマス蚤の市が行われていたり。
売っているものも独特!クリスマス関係のアンティークが売っててちょっと欲しくなっちゃうっ。
トリノ王宮のところではクリスマスマーケットが立っていました。
チョコレートのストールがたくさんあるのが、さすがトリノという感じ。
もう少し歩いて、地元の方が夕食を楽しむエリアへ。晩御飯に向かいます。
PM 20:00
今夜予約していたのは、いまトリノで話題になりつつあるヴィーガンレストラン。
◆Mezzaluna
動物性のものを一切使わずにおいしいごはんを食べさせてくれると聞いて。ぜひお野菜農家の皆さまをご案内したいなぁと*
外が寒すぎて…温かい飲み物、ワインで作ってくれる?とお願いすると。ホットワインを仕立ててくれださり。
コペルトのグリッシーニやパンには、胡麻が練りこまれてとても香ばしい。
前菜にお願いした、Hijiki seaweed Bagna Cauda 8€。
ひじきの入ったバーニャカウダです。うんっま!!!
Mixed starter platter 13€
これがすごい!ヴィーガンの前菜盛り合わせです。
"Seitan"と呼ばれる代替ミートが満足感を演出してくれる。
Apple Agnolotti da PO 12€
メインにはなんと、林檎を使ったパスタのアニョロッティ。
Radicchio and saffron brown rice 9€
ピスタチオとヘーゼルナッツを使った玄米リゾットや、
Vegan Carbonara with Senatore Cappelli 10€
スモークしたお豆腐と豆乳の、ヴィーガンカルボナーラをお願いしました。
どれも、ヴィーガンとは思えないほどの満足感としっかりした味付けで、いかにこのヴェジタリアン文化が特別じゃなくて、当たり前にこの土地に浸透しているかを感じる。すごいっっ。
お腹いっぱいいただいて、ひとり17€(2,000円ほど)でした。
日本では体験できない食文化を、ご一緒できるこのしあわせ。
明日は高速列車でフィレンツェまで!
いよいよ第二幕、トスカーナ旅の始まりです。
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
CEO/Travel Designer/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
Mail: info@tableacloth.com