亀岡でアートに触れる
gochi荘スタッフのHiromiです。
ちょうど梅雨明けした日、今回の取材先亀岡に向かいます。
京都駅なら嵯峨野線に乗り換えて保津川下りで有名な景勝を眺めながら
30分で亀岡駅に到着。
完成間近の京都スタジアムが見えます。
スタジアムとは反対の出口におり、今回取材でお世話になる京都府南丹広域振興局に向かいます。
でもその前に気になっていた和菓子屋さんに寄り道します。
◆御菓子司 日の出
https://tabelog.com/kyoto/A2608/A260801/26016127/
明治創業の老舗の和菓子屋さん。お目当てはお餅とあんこを挟んだもなか、、、
なのですが、湿気が多い時期は作れない、秋から春までの限定商品でした。
購入したのはこちらは夏限定のこしあんとお餅が入った鮎。
もちもちで美味しかったです。
ご夫婦でされているのかな。すごくやさしく説明してくださって
また立ち寄りたい和菓子屋さんでした。
汗だくになりながら南丹広域振興局に到着。
ここで今回お世話になる亀岡市や南丹市、京丹波町の南丹と呼ばれる地域の
農家民宿さんのサポートをされている大島さんと水谷様と打ち合わせをし、
3人で亀岡市にある農家民宿「Farmhouse NaNa」に向かいます。
◆Farmhouse NaNa
https://farmhousenana.wixsite.com/hozu?lang=ja
今回はなんとFarmhouse NaNaの豊田さんが近くのお宿さんに
連絡してくださり、亀岡の工房見学ツアーに同行させてもらえることに。
私たちが着いた時にはみなさん揃っていて、
到着すると豊田さんの「では三線の演奏を聞きます」という合図で沖縄三線の演奏が始まりました。
◆まつもと三線教室
三線の演奏してくださったのは松本ゆきみさんは沖縄で三線の演奏をしていらしゃって今は亀岡で三線の教室をされています。
外の暑さを忘れてしまうかのような涼しげな三線の音色と歌声で
まさか京都で三線の演奏を聞けるなんて思わなかったので、うれしいサプライズ。
みんなですばらしい演奏に聞き入りました。
演奏が終わると豊田さんが「台所でそば打ち体験を見ます」と。
えっ?と驚きながら台所に行くとそば打ちの先生がスタンバイしていて、
早速そば打ち体験が始まりました。
先生は出張でそば打ち体験をしてくださり、使うそば粉は亀岡市保津で生産されてもので、なんとそばの実をご自身で栽培されていて、石臼で3〜4時間挽いたそば粉を使います。
亀岡市は京都市と近いですが、亀岡市は湧き水なので、おいしいお水に恵まれているのだそう。みなさんも口揃えて亀岡のお水はおいしいと言っていました。
亀岡市で育ったそば粉と湧き水で作られたそばはおいしいに違いない!
おそばが美しい。
できたそばは乾燥する前に出来立てをいただきます。
そば粉は石臼で挽くから皮の食感も残っていて風味もあって、おいしい。
先生が作った新鮮なおそばをすぐいただけるなんて幸せ。
もちろん蕎麦湯もいただきました。とてもまろやか。
お宿でも先生が来てくれて体験できるようです。
次に一行が向かったのはガラス体験ができる工房
◆Glass Studio Calore
ガラス職人の松本さんご夫婦がされている工房で、お二人の作品を販売されているほか、もっと多くの人にガラス工芸の魅力をしてもらいと吹きガラスの体験もされています。
吹きガラスの工程をみんなで見学
近づくととても熱くて、でも液状になっているガラスを見ることができました。
テレビで作るところを見たことはあるけど、実際に見るのは初めて。
写真フーレムなど小さいお子さんでもできる体験もありました。
作るガラスは色も選べるので旅の思い出によさそう^^
こんな素敵なガラスが作れます。
こちらはご主人の作品。
次は週末カフェとして営業されているKIRI CAFEさんへ。今回見学のために特別に開けてもらったそうで、段取りしてくださった豊田さんに本当に感謝しっぱなしです。
◆KIRI CAFE
かめおか霧の芸術祭の拠点として、2018年8月にオープンした交流スペースで、
建物は古民家を改築したもの。週末はカフェとしてオープンしながら、「KIRI WISDOM」や「KIRI2 芸大」など、様々なイベントを定期的に開催しているそうです。
亀岡市はとても霧が多い地域で、それにちなんで名前がKIRI CAFEなのだそう。
亀岡産のそば粉のクレープなどお食事系も揃っていてちょっと一休みするのに
ぴったりのカフェです。
内装も素敵。テーブルは京都造形芸術大学の学生さんが作ったテーブルです。
カフェの隣にはミニ図書館。
お子さんも大人も楽しめる素敵なカフェでした。
さてさて、次は藍染体験できる工房へ。
◆ほづあい研究所
ここでは藍染の体験、購入ができる工房・販売所なのですが、研究所というだけあって、なんと藍染の藍の栽培もされているところです。
まずはオーナーの吉川さんから藍染について説明していただきました。
藍は明治の頃まで京都の東寺周辺で京の水藍として良質の藍が栽培されていて、
輸入品及び化学藍に押され、衰退し戦争もあって、京都の藍の種が徳島の藍師に渡り、その後も受け継がれ栽培されていて、譲ってもらった種を吉川さんが亀岡で栽培し、京都亀岡保津の地で京藍を復活することができたそうです。
藍染を亀岡の特産品として発信していきたいと話す藍に対する吉川さんの思いが
強く伝わりました。
大学で学生さんに藍の講義もする予定のだそうです。
吉川さん自ら絵を描いて染めていらっしゃいます。
こちらでハンカチから手ぬぐい、ストールなど藍染体験ができます。
これが藍。こすると色が出てきます。空気に触れると青く変わるのだそうです。
藍は食用にもできて、葉っぱをサラダとして食べたり、そば粉にまぜて藍そばにしたり、ソフトクリームにできたりするみたいです。ぜひイベントなどでやってほしいな。
続いてお隣にある竹工房へ。
◆長岡銘竹
こちらでは京都の竹を使って竹かごやお箸、指輪を作ることができます。
今日見学させてもらった他にも工房があり、亀岡に移り住んで活動されているアーティストの方が増えているのだそう。
ここで一旦見学工程は終わりましたが、まだお宿さん見学していない!というこ
ことで急遽お宿さんもお互いのお宿を見ようと一緒に各お宿さんを回ることに。
お昼に伺ったFarmhouse NaNaから
はちみつを作っていらっしゃいます。濃厚でおいしい!
隣に見えるのは蚕!
外にかわいいおくどさんも
去年から農家民宿を始められたとは思えないほど、さまざまなことをされていて、
今回見学した工房さんに連絡してくださったのも豊田さんで、
本当に本当にありがとうございました。
明るく楽しいご夫婦のお宿なので、楽しく滞在できそうです。
2軒目はこちらもご夫婦で参加されていた八木さんご夫婦が去年オープンした農家民宿。
◆こいや
お庭には大きな池があって、大きい鯉がたくさん泳いでいます。
もともとはご主人の先代が鯉の養殖をされていた場所で、
今でも「鯉屋さん」と呼ぶ方がいることから屋号を「こいや」にされたのだそう。
1日1組の一棟貸しのお宿はモダンな内装で、ここで過ごせるなんて贅沢。
一つ一つのインテリアが近くに川が流れているので、その雰囲気に溶け込んでいます。
とても仲の良い八木さんご夫婦。
ご一緒に回れて楽しかったです。ありがとうございました。
3軒目は亀岡で最初に農家民宿を始められた太田さんのお宿。
◆GreenHouse夢宿
http://d51498.com/hotel/9066625649
サムイ着ていらっしゃるご主人とは違う雰囲気の洋風のお宿さん。
思わずかわいい!と言いたくなるような外観。
隣には古民家もあって、こちらは将来的に体験できるような場所にしたいそうです。
太田さんは専業農家さんでもあるので、本当にたくさんの種類の野菜と果物、そばまで
育てていらっしゃいます。
初めて見るズッキーニの畑。こんな風になっているんだ。
畑を説明してくださっている太田さんの畑にはとうもろこし、万願寺とうがらし、
ゆず、かぼちゃ、いちじく、くり、すいか、ズッキーニ、トマト、なすなど
たくさんのお野菜・果物が育てられていました。
洋風な内装で、薪ストーブがよく合う!
たくさん採れたからみんなで持って帰ってよとここで野菜の取り放題(笑)
他にも玉ねぎをたくさんいただきました。
手づくりのお野菜うれしい!
最後に行かせていただいたのはフィレンツェ出身のCambiさんと亀岡出身の奥様の鼓さんが営むこちらも去年オープンしたお宿さんです。
◆BISHAMON HOUSE
https://www.kyotocountrysidestay.com/
お宿は名前の由来である毘沙門天が祀られている神応寺そばにあり、
古民家を改装したお宿は2組まで泊まることができます。
長い木のダイニングテーブル。専用の台所も借りることができます。
すごく目を引く素敵な階段箪笥。
もともと古民家にあったのかなと思っていたらなんとたまたま譲り受けたものだそう。
ご主人がイタリア人ということもあり、外国のお客様が多く、
みなさんこの雰囲気が気に入るのだそう。日本人の私でも本当に素敵なだと思う。
おばあちゃんの家で過ごしているかのような気持ちになります。
ご主人のおばあちゃんがトスカーナで料理教室したりしていたことから
ご主人もトスカーナのマンマの料理を作ることができるのだそう。
ぜひ郷土料理を習いたいな。
お二人のイタリア語と日本語の混じった会話が
なんだか素敵だなと思いながら聞いていました。
今回のお宿さんは最近始められた方ばかりでみなさん情報交換されたりしていらしゃいました。私たちも一緒に素敵なプラン作って少しでもお役に立てたらな思いました。
亀岡大満喫の1日となりました。
本当にみなさんありがとうございました。
Written by... **
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
Travel Designer
松下裕美(Hiromi Matsushita)
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大阪府知事登録旅行業第3-2945号