AM 07:00
不思議にピンクに染まる空。なんでかなぁってずっと考えながら朝のランニング。
もしかして!裏手の山のオリーブ畑の銀色に太陽が反射してるのかもって!?
朝食のときに実は実はって言ってみたら、みなさん、そうかもね!って優しすぎる(笑)
今日はトスカーナの町やチーズ工房を巡る日。
BS「小さな村の物語」イタリアの主題歌を聴きながら、シエナまで約1時間20分のドライブ。
AM 09:20
シエナの町に到着し、散策します。
シエナのドゥオモ(大聖堂)はまた、フィレンツェのものと少し違って、ピンクがかわいい。
世界で一番美しいという扇型の広場、Piazza del Campo。
前に来たお気に入りの穴場カフェも健在!♡
メイン通りのBanchi di Sopra通りを歩いて、文房具やさんをのぞいたり。
ゆく街ゆく街で日本にお手紙。すてきっ(´∀`*)
地元の方が挨拶を交わしていくデリのカフェも見つけました。
◆Morbidi
http://www.morbidi.com/morbidi/index.php?lang=it
は!こっちの食材やさんもすてき!お腹すいちゃうっ。
◆Consorzio Agrario di Siena
元々商業や金融の町だったためか、銀行がとても多い印象。
クリスマス飾りかな。なぜか街中には亀さんがたくさん飾られていて。
迷い込んだような細い路地、どこをとっても美しい場所でした。
AM 11:00
シエナから更に丘陵地を山あいに入っていき。
トスカーナ名産のペコリーノ(羊)チーズを作る工房に、アポイントをとっていたので訪問します。
◆Azienda Agricola Sant'Anna
早速ご案内いただき。(イタリアでもチーズ工房は、中々見せてくれるところがないのですが)
32年前からチーズ作りを始めたというこちらの工房。7km先の農場で、500頭の羊を飼っているそうです。
搾乳後、ここに届いたミルクは。1週間に2回、タンクが一杯になった段階で仕込みます。
まずはこの機械で殺菌を行い。
タンクに移して、"Rennet"という凝固酵素を入れます。
この酵素には、牛の胃から取れるもの、ラムからのもの、野生のアーティチョークからのものなど様々あり。
100リットルにたったスプーン1杯しか入れないこの酵素で、苦みや甘み、強みなど味が大きく左右されるそう。
ここでプリンほどに固まったチーズは、細かく切断され、液体と固体の部分に分けられます。
このチーズ籠に入れ、人の手で優しくプレスし。2kgのチーズを80個作ります。
そして11~24時間に1度、塩を表面にかけ、1~2年も熟成してやっとチーズが完成。
この時に出たホエーは、こちらのタンクに移して80度まで温めます。
するとなんと…表面に"リコッタチーズ"が浮かびあがってくるそう。
時間をかけて全てをすくい取ると、7日しか食べられない特別なチーズに♩
チーズの冷蔵庫を見せていただくと。
ペコリーノだけでも、熟成期間や生成方法によってこんなにたくさんの種類があるんだー!
こちらはなんと、キャンティワイン葡萄の搾りかすを使った"Pecorino Ubriaco"というもの。
「酔っ払いペコリーノ」っていう意味なんだって!すてき!♡
2ヶ月をこの葡萄風呂?!の中で過ごし、通常の熟成庫で更に5ヶ月。
こっちは6ヶ月熟成したリコッタ。表面を洗ってパスタに入れるとめちゃくちゃおいしいんだって!
乾燥を防ぐために表面に塗るのは、オリーブオイルを作る際に出るとごり部分だそう。
上のダイニングにあがり、お昼も兼ねてお楽しみのテイスティングタイム♩
近くの農家さんのものいう、フレッシュなアップルジュースと赤ワイン。
Music Paperという名前がつく、サルディーニャ島伝統のパン。
軽やかなおせんべいのようでおいしいっ!
ここに、ペコリーノクリームチーズ&ピスタチオや、ペコリーノとバジルを混ぜたソースを載せて。
いくらでも食べれちゃいそうっ…!!!
そして、ペコリーノチーズを練りこんだニョッキ。これから茹でてくるねと♡
来ましたーーー!!!
上にかけるのもパウダーチーズももちろん、ペコリーノ!始めて!うんっっっまっ!!!
そしてチーズテイスティングへ。野菜の酵素を使った、5ヶ月の生ペコリーノチーズから。
洋梨と玉ねぎで作られたジャムをつけて。これがまたおいしい!
赤玉ねぎと黒砂糖、レモンに少しのチリを入れると最高よと。
次が、地下の洞窟庫で7ヶ月熟成したというもの。
よりミルクの旨味が強く出ている。
そして、お待ちかねの"酔っ払いペコリーノ"。
一見ふつうのチーズなのやけれど、いただくと口の中にぶわぁって、葡萄畑の香りが広がる。
最後は2種類、どちらも18ヶ月熟成された、ひとつが地下洞窟、ひとつが酔っ払いさん。
味噌のような熟成香が心地よくて、日本酒にも合いそう…!!!
そしてなんとデザートまで?!ペコリーノヨーグルトを練りこんだチョコチップケーキ。
上にかかるのはざくろのジャム。もちろん手作り。
エスプレッソまで、とてもとてもおいしくいただきました。
「ペコリーノを作ることは"Art"。羊がその日に食べるもので味も変わるし、毎日が芸術と向き合うようなんです。」と。
結婚20周年というVittoriaさんとNicoleさん。かわいい!♡
英語話せないの、と言いながら、辞書まで駆使して説明してくださいました。
夜はBBQするのと話すと、これ持って行ってと自家製のハーブミックスを下さって。
気づいたら3時間もいちゃった…!!! 本当にありがとうございました。
PM 14:30
今日のメインイベント?!最初の打合せからリクエストを頂いていた、ホームセンターとスーパーマーケットへご案内。
皆さんの買うものに興味津々!笑
これは葡萄用の剪定バサミなんだって。
ワイン造り用の道具が普通に売ってるのが、さすが!イタリアというかんじ。
スーパーでは、ビステッカフィオレンティーナのTボーンステーキを、ごん!と切ってもらって♡
おいしそうな水牛のモッツァレラさまや、
野菜ソムリエさん厳選で、いくつか夜のBBQ用にお野菜を。
やっぱりスーパー楽しいなっ♡♡
PM 17:30
お宿に帰ったらマリネッラが夕食の支度をしてくれていました。いい匂い!
せっかくなので下のワイン醸造所もみせてもらいました。
醸造方法は同じでも、機械や温度管理など異なる部分も多く真剣に問いかける姿の貫禄さ。
間も無く、10年もののVin Santoの瓶詰めが始まるそう!
10月末に採れたて搾りたてのオリーブオイルもあるよ、って!♡
フレッシュなよい香り〜!日本で食べてるあれは一体何なのやろ?!ってw
無い物ねだりかなぁ。
PM 19:00
BBQの火がおこったよ、お肉焼くんでしょ〜!って。
ひゃーーー!!わくわく…おいしそうすぎる…!!!
むちゃくちゃ良い感じに焼きあがりましたっ(´∀`*)
お肉には余熱でじっくり火を通しに、寒いのでわたしたちはダイニングへ。
プリモにどうぞと、マリネッラが作っていてくれた、胡桃と4種のチーズパスタ。最高(o^^o)
そして焼きあがったビステッカ様…♡
搾りたてオリーブオイルとお塩だけで、もう悶絶もののおいしさ。
あっという間にこの有様!笑
スーパーで買ったモッツァレラだって、
スーパーのお野菜だって、このオリーブオイルで最強の一品に…!!! ほんとに幸せ。
3泊お世話になったこちらのお宿も、今晩がさいご。
クリスマスのスペシャルケーキだよー!って…なんか燃えてるのが来たっっ!!!
マリネッラお手製の、マスカルポーネとキャラメリゼしたオレンジクリームのケーキ。絶妙。
そして、すぐ下のセラーで仕込まれた、レイトハーヴェストのデザートワイン。
オリーブオイル、わたし含めみんないっぱい買いすぎて、地下の工房が夜の製造工場みたいになってた!笑 ごめーーん♡
残業代はらえー!ってアントニオ(笑)
ほんとにほんとに楽しかったな。
ここに来られたご縁に本当に感謝。またすぐに戻ってこれますように。
Written by... **
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
CEO/Travel Designer/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
Mail: info@tableacloth.com