AM 07:00
空気がほんとに澄んでて気持ちのよいブータンの朝です。
王様、おはようございます(´∀`*)
今日も朝を迎えられてありがとうという気持ちになる。
昨日と同じダイニングで朝食をいただきます。
ブータンの林檎です。この時期に採れるもので、すこし小ぶり。もちろん無農薬。
日本では、無農薬で林檎が栽培できたことが『奇跡』として映画にもなるぐらいなのに、ここでは当たり前にそれができている。何が違うのかなぁ。
バナナも採れるんだって!かわいいっ。
AM 08:00
ホテルを出発し、 チミ・ラカンというお寺のあるロペサ村へ向かいます。
丘の上に見えるチミ・ラカンまで田んぼのあぜ道をプチハイキング。
ブータンは朝がとびきり気持ちいい。
途中、お庭で朝の入浴をしている男の子に出会い。
近くに来ていいよと言ってもらったので、また写真とっていい?と聞くと…
じゃーん!
か…かわいすぎる…♡ありがとう。
あぜ道の先の坂道を登り。
20分ほど丘を登ると到着した、清々しい場所。
大きな菩提樹がお庭に植えられています。
このチミ・ラカン(寺院)は、ブータンで唯一無二の「子宝の寺」として有名で。
不妊に悩む女性が世界中から参拝するんだよと教えてもらったのだけれど。
わたしも体にちいさな欠陥があって、と正直にお話しすると、朝のお経の最中にもかかわらず、一番偉いお坊さんが遠くからきた私のためにとお祈りを中断して、ご祈祷をしてくださいました。
このお寺のご祈祷の方法は日本人からするととってもユニーク。
まず最初にことわっておくと。
ブータン、中でもこのプナカ周辺では、伝説の中で土地を守る武器としても使われた『男根』が、魔除けの象徴としてとても大切に崇拝されています。
その由来は、性のタブーをも超越して人々を守ったドュクパ・クンレという僧に由来するのだとか。
だから、祈祷にはこの『男根』がかかせない。
大きな木で彫ったものを左手に持たせてもらい、お寺の周りを祈りながら3周。
弓矢やハーブのようなお水も使いながら、その伝説から、心の在り方まで僧の方がたくさんたくさんお話してくださって。
あまりに一生懸命お祈りしてくださるものだから、なんだか泣きそうになるぐらい。
もうね、ありがたいものにしか見えなくなってしまった。
きゃっと思われるのは当然、でもありのままの村の姿を載せておきます。
上はレストラン、下はホテルです。
私も頂いたお供え物と一緒に置いておこうと、小さいお守りをひとつ買いました。
ありがたくて涙が出るっ。すっかりブータン好きになっちゃった。
AM 11:00
今日は首都のティンプーまで約2時間、また山道を超えて。
冬だけ山から降りてくるヤクたち。
ブータンではヤクの牛乳やチーズを飲むほか、毛を織物に仕立てて服なども作るそう。
途中、昨日お昼を通ったドチュラ峠で休憩。
今日はほんとに天気がよくって、
7,000m級のヒマラヤの山々が遠くにはっきりと見えます。
隣には、2003年のチベットテロリストとの戦争の際に勝利を祈って建てられたという、"ドゥルク・ワンゲル"の108の仏塔が。
ここのてっぺんからもヒマラヤの山々が。なんて気持ちの良いところやろう。
ここからまた1時間、首都のティンプーに到着です。
人口は約8万人、今は若者が大学進学と同時にどんどんティンプーに出てくるので人口は月単位で増え続けているそう。
信号のないブータンで、唯一の"手信号"がある交差点もティンプーにあります。
すごい手さばきです!ずっと見てたい(笑)
ティンプーのお役所施設、タシチョ・ゾンへ。
チベット文化の影響を受けた装飾模様は、艶やかだけれど優しい色合い。
PM 12:30
街中にあるレストランへで昼食を頂きます。
◆Bhutan Orchid Restaurant
https://mybhutan.com/explore/thimphu/bhutan-orchid-restaurant
美味しそうなもなたちが、たくさん運ばれてきました…!!!
ゲワ・ダツィ(じゃが芋のチーズ煮込み)に蒸し野菜、ダル(豆のスープ)、トー(赤米)など。
爽やかで美味しいヘンテ(生姜風味の油焼そば)、
プッタ(そば粉の餃子)もチーズいりでうまっ♡
そば粉は、ハ県の田舎で作られる貴重なもので、本来はお正月に頂く特別なものみたい。
とーっても美味しかったーーー(´∀`*)
お次は市民の野菜市場、"センタナリー・ファーマーズマーケット"へ連れていってもらって。
1階は主にインドからの輸入品、2階にはブータンの乾物やローカル野菜たちが整然と並べ売られています。
せっかくなので、ブータンの唐辛子をすこし買いました。
これでエマダツィ作るんだー♡
基本がオーガニックだからね。そもそも農薬とかそういう概念がないのかもしれない。
こちらは乾燥チーズです。
酪農が盛んなブータンでは、チーズやバターもたくさん作られていますが、チーズは生では食べず、乾燥してスナックのようにおやつで食べるか、煮込みなどのお料理に使うかのどちらかだそう。
煮込み用チーズはこちらでした。
納豆まであって、朝ごはんに食べようかなと言ったら、こっちでは火を通してしか食べないよと。
残念ー。おいしそうな香りがしてたのにー。
市場ないで遊ぶでもかわいい子。
会えてうれしいよーーーー♡
大好きな市場散策を楽しんだ後は、
三代目国王の記念碑である、"メモリアル・チョルテン"へ。
みんな、お経を唱えながら仏塔の周りをぐるぐると歩いて回っている。
ブータンは基本的に大乗仏教の教えだから、自分がこうなりたい!みたいな私的欲求じゃなくて、誰もが幸せでいられることを願うみたい。
近くに住むおじいちゃん、おばあちゃんは毎日ここにお弁当を持ってきて過ごすのだとか。
街の大切なコミュ二ティ広場なのかな。
山の上にある、"ビッグ・ブッダ"にも連れていってもらって。
友好の証に香港や台湾、シンガポールが資本を提供して、ブータン様式で作っているのだとか。
どーーーーん!笑
大国に挟まれながらも、侵略を受けずに独立を守り続け、周辺諸国とも仲良く居られるブータンってすごい。人柄がそのまま国柄になっているのかなぁ。
PM 15:00
ティンプーのホテルにチェックインし、伝統服の"キラ"を着せてもらって街をお散歩。
伝統服といっても、制服やスーツみたいなものでブータンの人はみんな普通にこれを着て街を歩いています。
お菓子やさんを見つけたので、おじさんのおすすめで、"Cream Horn"というおやつを買ってみた。
あっっっまっ!!!! これは…さすがに無理です…外はさくさく美味しいんだけれど…ごめんなさい。。笑
散歩を続けていると、なんだか気になるお洒落なお店をみつけて入ってみます。
◆JUNCTION
https://m.facebook.com/junctionbookstore/
なんと、素敵なブックカフェで♡
ブータン伝統の手漉き紙のバッグや小物もいくつか売っていました。
ほとんどの生活用品をインドからの輸入に頼るブータンで、Made in Bhutanのものを見つけるのはとても難しい。
でもただの「物」なら溢れかえるほど持ってるんだから、この国と人を思い出せるような、なにかストーリーのあるものが欲しいなっていつも思ってて。
そしたら、いくつかお店を覗いたなかで、明らかに他とはデザイン・質ともにクオリティの違う1軒のハンドクラフトショップを見つけました。
◆Kelzang Handicrafts
http://kelzanghandicraft.wixsite.com/kelzanghandicraft
店内には、煌びやかなキラや、シルクや刺繍の上質な小物たちがずらり。
とてもやさしい色合いの草木染のスカーフや、素敵なモノトーンのウールストールなどもあって、聞くと草木染めはお母さんが家で染めているものだとか。
キラのデザインもお母さんが、小物のデザインはお姉さん。
ウールを紡ぐのとお店は妹のChongさんがしているそうで、なんだか家族の女性ばかりでひとつのお店っていいなぁすごいなぁと。
しかもしかも、先日イギリスのチャールズ皇太子がブータンを訪問された際に、キャサリン王妃様がお母さんデザインのキラを来てくれたのだとか!すごいーーーー!!!
少し値段ははっても、この方たちが作ったものが欲しいと、テーブルランナーにもなるローシルクの草木染めストールをひとつ頂きました。
お値段は、日本円で5,500円程。こんなに大切に作られて、決して高い買い物ではないと思います。
こういうものにお金を払えるように、わたしもきちんと仕事をしていきたいなぁ。
他に、従兄弟の大学生が作ってここで売ってあげているという紙製のアクセサリーも見せてくれて。
ネックレスとっても素敵!というと、これは値段あってないようなものだから気に入ってくれて嬉しい、と350円ぐらいで売ってくださいました。
日本の漫画、ナルトが大好きで日本語を少し勉強したというChongさん。
お願いしたわけじゃないのにディスカウントまでしてくれて。家族みんなが大切に作ったものでしょって言ったのに。
母と織った布で作ったというブックマークもプレゼントしてくれました。
本当にありがとうございました。
しあわせな出会いに心もほっこり、ホテルへ戻る前に、セブンイレブンならぬ、"8-11"というスーパーマーケットへ寄り道。
ブータンワインのミニサイズ(350円ぐらい)と、ミニウィスキー(150円ぐらい)をお土産に買いました♡
といってもやっぱり、スーパーで売っているもののほとんどはインド産かタイ産。
ジャムや蜂蜜はブータンのものもありました。
ブータンの首都ティンプー。来る前は、なーんにもないようなイメージやったけれど、綺麗なホテルはもちろん、レストランにカフェ、パブやカラオケまである!
電気だって水道だってもちろん、トイレも特に困らない。
ないものを数えたらそれはそれでキリがないかもしれないけど、充分、何不自由なく楽しめます♡
こんなこと言ったら失礼かもしれないけれど、若者たちは民族衣裳じゃなくカジュアル服を着ているし、スマートフォンだって持ってる。これはちょびっと予想外でした。知らなかっただけ。
PM 19:00
夕食は、美味しくて評判という宿泊ホテルのレストランで頂きます。
ちかみに今晩のホテルはこちら。
時計台広場のすぐ横にある立地のよい綺麗なところ。
◆Hotel Jumolhari
http://www.hoteljumolhari.com/
このやっと出会えた!
"RED PANDA"という無濾過のブータンビール。
1年に1度しか仕込まないから、季節によってストックも少なく出会えたり出会えなかったりだそう。
ブータン風青菜のクリームスープから、
どどどん!とたくさんのお料理が運ばれてきます。すごーーー!!!
鶏肉とトマトの春雨煮込み
ほうれん草の炒めもの
マッシュルーム・ダツィ
お馴染みのエマ・ダツィ
"ポークパー"という、干し豚肉と大根のチリ炒めが激うまーーー!!!
そしてこの、"ガッツァ・マクル"という、トックと葱をチーズで煮込んだようなもの。これも美味しい!
ブータン美味しいやーーーんっっ♡
デザートは、お祭りのかき氷のイチゴシロップのようなキュートなアイス(´∀`*)
どれも美味しいからね、お料理の名前が知りたいの!と店員さんに伝えると、メモ書きにして持ってきてくださいました。
ほんとにほんとに優しい、ブータンの人たち。
お部屋に戻ってからもその余韻は続き。
明日のメインイベントに備えて今日は早めに就寝します。
今日の1日に感謝して、こころほっこり。
おやすみない。