Buono Voyage.

旅の目的はいつだって、おいしいワインと料理に出会うこと。

最後まで、ワインで。

この旅さいごのショートトリップは
オーストリアきってのワイン生産地である、Wahauへ。

ドナウ川を船で下りながら
その左右に拡がるヴァッハウ渓谷の葡萄畑を見れるというので、
楽しみに出発です(*^^*)

Wien Hbf駅からミュンヘン行きに乗り、
St. Pölten駅で乗り換え。

朝ごはんは、
Ankor(街中にあったパン屋さんチェーン)のロールパンと

また色んなスプレッドを試して。

リンゴの絵のは、くるみの入ったラードやった!なんと高カロリー。

トータル所要約1時間で、Melkに到着です。


Melk

ドナウ川沿いのとてもちいさな町ですが、
駅を降りた瞬間に目にする、町の高台に美しくそびえ立つ建物が
世界遺産メルク修道院です。

ここを歩いて目指す道はとてもかわいくて、
ブティックなどもすこし並びます。

小道の途中に、気になるワインショップを発見!

◆WEIN & WACHAU
http://www.weinundwachau.at/

3€で3種のヴァッハウワインをテイスティングさせてくれるというので
まだ朝の9時半ですが(笑)、おねがいしてみることに♪

・Gruner Veltliner, Wachau 2015
・Riesling Federspiel, Wachau 2015
・Gelber Muskateller, Kremstal 2015

どれも果実味豊かでとてもおいしかったのやけど、
中でも面白かったのがRiesling!!

ドイツなどのとは異なり、アプリコットの風味がとてもあって
聞くと、ヴァッハウはアプリコットの木がたくさん植わる、一大産地でもあるのやとか。
おもしろいなぁ。とってもおもしろい。

Gelber(黄色)と名のつくMuskatellerも
オーストリアでは、Dry仕立て。
アフターまでとても香り高く、フローラリーでした。

興味津々そうにしていると、
オーナーさんがオーストリアワインの品種から産地から
いっろいろ教えてくれて、すっごく勉強に!

オーストリアワイン、本当においしいなぁ。

ありがとう、とお店を後にし
メルク修道院まで登ってゆきます。

かわいいお庭ーっっ!!

修道院の中は、こんなかんじ。
左の部屋では、カフェやランチもできるみたいでした。

この裏手から見えるドナウ川も絶景。

のんびりとこころ癒される、とてもとてもすてきな場所でした。
次は、ランチボックスでも持ってきたいな。


そして、いよいよ
ドナウ川クルーズの船に乗り込みます。

このクルーズ船のなかは、レストランになっていて
広いキッチンで作る出来立てのお料理を食べさせてくれます。

お値段もお手ごろと聞いていたので、
ランチはクルーズ船のなかでと決めていたのです~♪

豊富に揃うグラスワインセレクションから、
まずアペリティフにと
WachauのRiesling Sekt(スパークリング)を。

メインは、Wienerschnitzel。
オーストリアといえばの、豚肉を叩いたカツレツです。

実は、乗船した瞬間に、
キッチンから叩いてる音が聞こえていたの!

船上と思えない揚げたてシュニッツェル、おいしかったです。

デザートには、
Marillen-Palatschnke

食べたかったパラチンケ!
ヴァッハウ名産のアプリコットのクレープです。

もちろん合わせるのはコーヒーでなく、
Riesling Federspiel Terassen ,Domine Wachau

アプリコットの香りであわせる、
ここだけのスペシャルなマリアージュ

ワインも2杯飲んで、ぜんぶで24€でした。

のーんびりランチをしている間に
船は、ワイン畑を望むドナウ川を下ってゆきます。

2時間弱で、Kremsの街へ到着です。


Krems

ニーデルエストライヒ州きってのワイン産地で、
名前だけはテストのときに覚えたのやけど。

こんなすてきなところやったとは!

そして、割と衝撃的やった壁のペイント。

「考えることにはたくさん時間を割くくせに、
実際に感じる時間はとても短いでしょ(わたしの解釈)」

けっこう、はっ!としました。
なんだかわたし、人生もったいないことしてるかもなと。

約1時間の散策を終え、
ワインは朝から散々飲んだので、ワイナリー訪問は次回のお楽しみに
電車で一路、ウィーンへ戻ります。


Back to Wien

夕方ウィーンに戻って、最後のショッピングへ。

◆Julius Meinl am Graben
http://www.meinlamgraben.at/

ウィーンのコーヒーといえばの、ユリウス・マインル。

2フロアに渡って、山ほどの輸入食材が揃っていて楽しいけれど
お値段もかなりお高いかんじ。

奥にはワインバーも併設されています。

ここでしか買えないという、とっておきのコーヒー豆だけは
ハンドドリップ用にとひいてもらって買いました。

普段飲まないインスタントもあったけど、
ここのなら美味しそう!


そしてそして、今日こそはと
楽しみにしていたコーヒータイム。

◆DEMEL
http://www.demel.at/frames/index_wien_kaffeehaus.htm

パッケージがかわゆすぎて大好きなDEMELの本店!

目移りするほどいろんなケーキが並ぶなか
厳選のひとつを選び、コーヒーカウンターへ。

Truffeltorte
ダークチョコレートケーキを注文。

デメルと言えばもちろんザッハトルテが有名やけれど、
前ザッハーで食べたのが甘すぎたので…
わたしはこちらのほうが好きでした(*^^*)

カウンターで頼んだのは、
Einspannerと呼ばれるコーヒー。

エスプレッソに生クリームをのせたもので、
いわゆる「ウィーナーコーヒー」のイメージを濃ゆくしたかんじ。

なんてしあわせな時間。

隣のブティックにも立ち寄ると
日本で見たことないかわゆしなパッケージのもたくさん!


でもほとんどチョコレートで、買えんかった。
日本はすっかり夏やもんね。

さすが、王女シシィに愛されたお店だけあって、
ホーフブルク王宮を間近に見るスペシャルなロケーションでした(*^^*)

そして、こちらにも。

◆The Vienna Store
http://www.theviennastore.at/

オーストリアでデザインされたものなど、
そうきたかー!というような、おもしろいデザインの雑貨がたくさん。

荷物が増えてきたので、一度ホテルへ戻り
酔っぱらってもいいようにパッキングをしてから(笑)、
ふたたび晩御飯へお出かけします。

今日は飲む気まんまん!で
もう1度オーストリアワインの復習&なにか勉強にと
見つけていたワインショップへ。

◆Vinothek W-Einkehr
http://www.w-einkehr.at/

やばー!骨をうずめたいような空間ー!!

ワインバーでもあるようで、
みんな思い思いに、ワインとの時間を楽しんでいる。

根っからワインがすきそうなオーナーがとても温かく迎えてくれて
1本だけワイン買ってかえりたいの!
Gruner Veltlinerのびっくり美味しいやつか、
Blaufrankichの特別におすすめのがいいな。
なんなら買う前に飲ませてー♪と言うと、
これはどう?といくつかテイスティングさせてくれて。

そのなかでひとつ、
びーーーーっくり美味しくて
飲んだこともないような、樽熟成のGruner Veltlinerが。

あぁもう絶対これ、そうでしょ、そうよね、と。

ちゃんと払うから、おいしい赤も飲ませとお願いすると
Riojaを感じさせるようなBlaufrankichを出してくれて。

後から支払おうとすると、いいよご馳走しとく!と
なんとオーナーが、飲んだワインすべてご馳走してくれました(笑)

もう、ほんとうに!
ありがとう。大好きよ!

カナダ人のご夫婦とも仲良くなったのですが
カナダのワインもおいしいのたくさんあるでしょ?と聞くと
カナダのワインはまだ始まったばかりでクオリティが安定してなくて
今の流行りは赤のポルトガルワインよ、と教えてくれました。
こういう楽しい出会いが、旅の一番の醍醐味かも。

そして、晩御飯の時間になったので、
また今日も思い立って、ついさっき
ホテルから予約を入れてもらったレストランへ。

◆Loca
http://www.bettereatbetter.com/

ちょうど2ヶ月前に、大切な友人の新婚旅行を手配していて。

最終日のウィーンのレストランを探して、
すてきー!と思って
独断と偏見で予約したところがここだったのです。

わたしも行きたいー♪と思っていたのを思いだし、
ひとり旅のディナーちょっと贅沢やけど
最終日やし、いまユーロ高やし(笑)、
えいやっ!と行ってみることに。

ここも、できるだけ0kmのオーガニック食材を使用し、
環境にも体にも心にも配慮した
ダンオーストリアンキュイジーヌを食べさせてくれるところ。

頼んだのは、6皿で46€のシェフお任せコース。
メニュー言おうか?というから、
Non! なんでも食べるから、楽しみにしてるねと。

アペリティフにどうぞと、
ローズとベルガモット、フレッシュライムのドリンク

1皿目は、
鮪のアボガド&アプリコットソース

2皿目
子牛の温かいマリネ アスパラと茸のソテー

クリームチーズのソースが繋ぎに使われていて
永遠に食べていられるぐらい、おいしい。

なにか合う白ワインをというと、
Wachau, OSTERREICHの
Gruner veltliner federspiel 2014

3皿目
オーストリアらしく
ストロベリーで仕立てたというガスパチョ

4皿目
Pike(カマス)とパプリカのスウィートマリネ 羊のミルクソース

今度は赤ワインでおすすめを、とお願いすると
まさかのPinot Noir

もちろんオーストリアのもので、
Thermenregionというところのだそう。
様々なベリーが詰まり、エレガントでとても美味しい。

5皿目
Guinea fowl(ほろほろ鳥)とポルチーニ茸、グリーンピースのムース

グリルしたポルチーニが、フレッシュでおいしすぎる!!!

さいごの6皿目はデザート。
ベリーのクスクスと、クリームチーズのムース

これはやばい、すきすぎる。しかもヘルシーやん。
日本でも再現できるかしら。

このコースで46€は、正直とーってもお得やとおもう。
わたしははなからポーション小さめでとお願いしたので、
標準はもっとボリューミーやと思います。

オーストリアに来たら絶対再訪したい(*´∀`)

帰り際、急に打ち上がった花火もうれしくて。

しあわせな夜と、しあわせな旅のヨーロッパ編は
いったんこれで終了。

でもこれからまた、日本編が始まる。
きっとすてきなことがたくさん起こるのやろうな。
とっても楽しみ!

さぁ、帰りましょう。
ここで出会えたひとへの、たくさんのありがとうを連れて。