真夏の九州取材記 八女編
gochi荘スタッフのHIROMIです。
九州取材2箇所目は福岡県八女市。
今回はお茶どころに縁があって、嬉野と同じく、八女も九州誇るお茶の名産地です。
私は福岡育ちなので、八女茶は小さい頃から飲んでいて取材できることになって嬉しい。
八女市茶のくに観光案内所の吉松さんが今回案内してくださいました。
◆八女市茶のくに観光案内所
まずは茶畑が一面見渡せるスポットへ。
◆八女中央大茶園製茶
福岡県八女市本375−2
この日は雲が見れなかったけど、晴れた日には有明海や島原半島まで見渡せます。
どこを見渡しても茶畑って、すごい!
眺めていると吉松さんからなんとお茶を入れてくださいました。
茶畑を見ながらお茶を飲めるなんて嬉しい。
1件目のお宿さんに向かいます。
◆農家民宿 大道谷の里
https://omitidani.exblog.jp/
こちらのお宿はカヨさんとケンスケさんご夫婦が20年前からされている農家民宿さんです。
中に入るとカヨさんが用意してくださっていました。
自家製のゴーヤの団子と砂糖漬け。
普段ゴーヤチャンプルとして食べるばかりだからスイーツとしていただけるなんてびっくり。
すごーいと感動しているとゴーヤのピタカもあるよと。
味がしっかり染み込んでおいしい!
お宿に泊まってカヨさんに料理を教えてもらいたいくらい。
カヨさんは近所の農家のお母さん方とお野菜を使った料理を作ってイベントなどに
出されています。
お宿は古民家で一棟貸しです。
広々としているからゆったりと過ごせそうです。
秋にはキウイの収穫の時期を迎えます。
お料理上手なカヨさん。いろんなことされていてお話をもっと聞きたいくらい。
次は八女中心部から山のほうに上がっていた黒木町の笠原という地区にあるレストラン。
◆クターデン
世界各地旅行されてた料理人のご主人と奥様がこの地域に移られて、
元保育園だった建物で洋風家庭料理店をされていらっしゃいます。
メニューはアラカルトからこの予算でと言えばコース仕立てにもしていただけるようです。
この日は若鶏のエスカロープ、地元野菜のラタトゥーユ、バジルのパスタそして
真里さんが作った自家製パン。
ラタトゥーユはひとつひとつのお野菜の味がしっかりしていておいしい。
若鶏も柔らかい。
結構山の上まで上がったからまさかこんな素敵なレストランがあるなんて思いませんでした。
真里さん自家製のパンはお料理を引き立たせるパンで、おいしい。
どこかで習われたのですかと聞くと「てきとうてきとう」と。すごく自然体。
木苺のジャムも相性バッチリ。
一見、和食の料理人さんかと思ってしまうご主人(笑)
失礼ながらお料理とのギャップが面白くて、ご主人に伝えると
「はい、デザート」と手づくりの桃のアイスキャンディーを出してくださいました。
最後にアイスキャンディーが出てくるなんて、他にはない無二のレストランです。
お二人の飾らない雰囲気というかゆるっとした空気感が心地よくてまた食べに来たいです。
ごちそうさまでした。
ランチをいただいた後はクターデンさんよりもさらに上に登っていったところにあるお宿さんです。
◆天空の茶屋敷
元々この笠原地区は中国から茶が伝わった地区で、八女茶の発祥の地です。
お宿には茶畑が広がっています。
宿のオーナーである坂本次郎さんは海外を放浪されてこちらに移住されて、
縁あって長い間空き家だった古民家を改築し、いろんな方が集まれる場所をと
いうことでゲストハウスをオープンされました。
お宿の中は古民家らしい懐かしい家具やテレビが置いてあります。
宿泊客とは別に何名かの外国の方がいらっしゃいました。泊まってお宿のお手伝いをされているそう。
ここは茶畑と棚田に囲まれたお宿でもちろんこの風景を見に泊まるお客さんも多いとは思うけど、一番は次郎さんに会いにくる人が目的じゃないかと思うくらい
魅力たっぷりの次郎さん。
カナダで犬ぞりの仕事をされてたり、スペイン巡礼もされていて、色々な経験もされている他、なんとヨガとタイマッサージの資格もお持ちで
とにかくお話が面白い!
笠原地区にたくさんの方が来てもらえるよう地元の方と協力して
さまざまなイベントもされています。
近々棚田を見渡せる場所でコンサートするのだとか。
ここは将来的に寝っころびながら見れるシアターに。
次郎さんおすすめのスポットを案内してくれました。
本当にすばらしい棚田。
滝もあるよと。近くに滝があるなんて。
といきなり次郎さんが前触れもなくバッシャンと
もういきなり過ぎて大笑いしてしまいました。
本当に自由な次郎さん。
いろんな人との出会いができるそんなお宿でした。世界観が変わりそう。
八女中心部である八女福島を散策。
こちらは昔の町家の風情が残っている場所で、手漉き和紙や石燈籠、仏壇、提灯、絣などといった多種多様な手工芸の町でもあります。
町には仏壇屋さんや提灯屋さんがたくさん。
3軒目のお宿はそんな町家の中にあるお宿さん。
◆泊まれる町家 川のじ
約120年前に建てられた建物で、八女紙と竹で編んだ提灯を作っていた職人さんが
住んでいらっしゃったのだそう。
今は中島さんご夫妻が泊まれる町家としてゲストハウスを営んでいます。
お宿の中は町家の雰囲気たっぷり。
1日1組だから贅沢に町家の生活を味わえます。
周りにはたくさんの工芸のお店や酒蔵があるから散策するには最高の立地。
近くのご飯屋さんで食べるのもよし、台所で作ることもできます。
2階から中庭を眺めながら八女の地酒を飲むのも気持ち良さそう。
オーナーの中島さんは以前は京都などのホテルで働かれていたのだそう。
本当に素敵な町家のゲストハウスでした。
その川のじさんのお隣にあるお店へ。
◆うなぎの寝床
こちらは八女も含む福岡県筑後エリアの工芸品を販売しているアンテナショップ。
筑後エリアのさまざまな工芸品が売っていて、どれもかわいくてついつい長いしそうな場所。この日もたくさんお客さんがいらっしゃいました。
こちらは今回時間がなくて行けなかった八女にある盛弘鍛冶工場とうなぎの寝床との
コラボ商品の包丁。
吉松さんが何度も盛弘さんが作った包丁はなんでも切れますとおっしゃっていて、
すごく興味あった包丁。工場も見てみたいな。
他にもたくさん伝統工芸がありました。
すぐ近くにあるうなぎの寝床さんの2号店
◆旧寺崎邸
こちらは各地域の器のセレクトショップ
2階は毎回違ったテーマで特別展をされていて、ちょうどこの時は「緑のガラス工芸展」が開催されていました。
八女から採れる石から作られたガラスのコップ。
石の含有量によって、色が異なります。
すごく薄くて軽いから割れやすいかなと聞いたら、結構頑丈なのだそう。
こんなにたくさんの工芸品があるなんて初めて知りました。
この地域の工芸品を知って見ることができるアンテナショップでした。
とにかく八女は他にも見るところたくさんで、今回八女市茶のくに観光案内所の吉松さんに案内していただき、本当にありがとうございました。
みなさんお互いに顔見知りで取材先々で地域の方々のつながりを大切されているなと感じました。
改めて知る故郷の魅力。まだまだ知らないこともたくさんでした。
また帰ってきます。
▶︎こんなお宿に泊まりたい!はぜひ、gochi荘サイトよりご予約ください♡
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松下裕美(Hiromi Matsushita)
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