梅雨真っただなかの6月中旬。
準備中のお宿サイトの取材に、今日から2泊3日の丹後旅へ。
PM 00:30
旅は西舞鶴駅からスタート。
今回私を丹後取材に呼んでくださり、取材先、宿泊場所までお世話をしてくださったユミさんと合流し。
予約してくださっていたランチの、なんと送迎体験から!と送迎車を待ちます。
お越しくださったのは、ここから車で15分ほど行った場所で土日のみ、1組限定でレストランを運営されている"mogmog"の旦那さま、ヒロユキさん。
元々、天橋立ワイナリーで長年醸造に携わられていた方で、いつかのワイナリーでの拙い私の思い出など楽しくお話させていただくうちに、あっという間にレストランに到着。
レストランのシェフ、奥さまの美香さんのひいおじいさんが建てられたという古民家の。
元々お味噌の貯蔵庫だったという2階部分を改装し、オープンキッチンを併設。たった1組のためだけの特別空間に。
今日いただく昼食のコースの始まりは、前菜の3種盛り合わせから。
鴨と焼きなすのテリーヌ
上宮津の黒米のタブレ
本来はクスクスで作るものをアレンジされたそう。
プチトマトのマリネは、甘くてフルーツのよう。
シェフの美香さんは、フレンチレストランにいらっしゃったこともあるそうで、どのお料理にも丁寧で美しい和と洋の饗宴が。
舞鶴の新じゃがの冷製スープには、トマトのロワイヤルを載せて。
自家製のミルクパンはほこほこと優しい。
前の海であがった、サザエのブルギニョン。
エスカルゴの調理法を取り入れ、一度蒸したサザエに、タイムとニンニク、発酵バターを加えて焼き上げます。
パンにこのバターをつけていただく、幸せすぎる瞬間。
このひとつの手間ひまに、美香さんの食材と食べ手への愛情をとっっっても感じます。
ひよこ豆粉を使ったインドの天ぷらのようなもの。
ここにさらりとかかるのが、飯尾醸造さんの紅芋酢を使ったソース。
この味付けが美味しすぎて…!!! 南蛮漬けなどと同じ考え方で、油とお酢は相性がよいのですよと。
お口直しの、レモンバームとミントのソルベ。
岡山地鶏のマスタードソースと。
付け合わせには舞鶴名産の万願寺甘唐辛子や、肉厚ジューシーなズッキーニのグリルを、琴引浜の藻塩で頂きます。
もう、大大大満足でお腹もこころもはちきれそうっ。
最後には、デザートにと苺のブランンマンジェ。
苺は地元舞鶴のあきひめを、カスタードクリームに使う卵も、同じく舞鶴の西方寺で平飼いにしたニワトリから採れる有精卵をというこだわりよう。
ミルクティーをお願いすると…
大切な人を連れてきたい。
レストランというよりも、美味しい素材と食事の時間を楽しむ、空間デザインのように感じました。
◆mogmog
https://m.facebook.com/Mおいしいグルメ開発研究所-563276927029535/
今回頂いたのは、おひとり5,000円のコース。
土日のみ時間は昼夜相談で、1日1組のみ。食材アレルギーなどにもご丁寧に対応してくださいます。
美香さんと、旦那さまのヒロユキさん。
実はお二人が出会われたのは、美香さんが天橋立にある「ワインのお宿 千歳」で働かれていた時。
私も両親と、そして旦那さんと。大切な思い出の節目で訪問させていただいていたお宿だったので、勝手に運命を感じてしまいました。
本当にご馳走さまでした。
PM 16:30
すっかりとのんびりお食事を頂いた後は、大きいお腹をさすりながら地元の銭湯へ。
このレトロな町並みがたまらない〜っ。
◆日の出湯
住所: 舞鶴市字東吉原297
【営業時間】16:30~20:30【定休日】土曜日
聞くと、近く五老岳の伏流水を引く銭湯で。
大正9年から今の番頭さんのおうちが経営を引継ぎ、そこから数えても間も無く100年を迎えるという超老舗さん。
タイルは64年前に張り替えたばかり(!!!)、というなんとも年代ものっ笑
すっかり温まってほこほこしていると、徒歩7分のおうちから毎日一番風呂に通うというおばぁちゃんが、遠くから来たのやからこれご馳走したげる。飲みんさいって。
懐かしいファイブミニを買ってくれました。みんなやさしい。ありがとうございますっ。
PM 17:30
近くの港に海風をあたりに。ここの夕方の風は、さらっととても気持ちいい。
今日から2泊は、ユミさんがレストランを営む丹後でお世話になるのでそちらまで帰るのですが。
途中、舞鶴の隠れた人気スポットだと寄っていただいた「ドライブインダルマ」。
なんと!ラーメンやうどんの自動販売機が…!!!
初めて見ました。気になる!!!
宮津の街でもちょこっと寄り道、宮散歩。
レトロな町並みがとてもかわいいっ(´∀`*)
PM 19:00
丹後に戻り、弥栄という町にある公民館へ。今夜は、丹後で年に1度行われる「mix ひとびち tango (通称 ミクタン)」イベントの打ち上げがあるそうで!
宮津で様々な活動をされている方々の集まりに、大阪からひとり参加させていただいてしまいました。
◆mix ひとびと tango について
移住者の方、ずっとこの土地にいらっしゃる方。地元の酒蔵さん、醤油醸造所さん、提灯職人さんなどなど。
普通だったら相容れないかもしれない、いろんな職業、世代、バックグラウンドの方々が一緒になって地域の魅力を伝えようと活動されていて。
こちらでお世話になっている、ユミさんとひーさん。
ユミさんは大阪から丹後の地に魅了されて移住し、「レストこのしろ」という手作りごはんのレストランを経営されています。
たくさんの方をご紹介いただき、部外者なのに温かくも迎えていただいて。
1日目にしてすっかりと丹後の「人の魅力」に触れ、またすぐ帰ってきます!と言っちゃうほどここが好きになっていることに気づいた夜でした。
PM 22:00
お家の近くは蛍が見えるよ、とお散歩につれていってくださって。手をかざすと手の上できらきらと光ってくれるの。
「足りない不便さを補うものがここにはたくさんあるよ」と、ひーさん。
豊かな丹後の魅力の一節に、ふれたような気がしました。
明日は1日、丹後半島の食巡りツアーへご案内いただきます。
楽しみーーーー!♡♡
Written by... **
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
CEO/Travel Designer/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
Mail: tableacloth@gmail.com