Buono Voyage.

旅の目的はいつだって、おいしいワインと料理に出会うこと。

こころのふるさとへ

以前、これまでいろんな場所を旅したという
神戸のビストロのマスターに

困ったらここに帰ればいいなと思える『こころの拠点となる街』を
ところどころに作っておくといいよ
と言われたことがあったけれど、

わたしにとっては
ここが、そんな街かもしれない。

"Lyon"

今回の旅は、ここから始めようと思います。

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関空を飛び出し11時間。

アムステルダムでのたった50分の乗り継ぎにひやひやしつつ
夕方、無事にリヨンへ到着。

Lyon

去年、ローヌからブルゴーニュに抜けるときに
たった1泊しただけのこの土地が、
雰囲気、景観、食事、物価、人…
すべてが丁度よいぐらいに整っていることにすっかり気に入り
1年ごしで両親を連れて再訪(^^)

なにより、リヨンは
フランス最大の美食の街!!!
街中には、手頃でおいしいレストランやケーキ屋さん、パン屋さんがひしめきあっています。

フランス第2の都市、であって
ショッピングなども十二分に充実しながらも
パリと比べて圧倒的に『フランス人』の割合が高いこの街。

世界遺産の旧市街がほどちかく、
週に50も立つマーケット、
ブルゴーニュとローヌという2大ワイン産地に挟まれて、ワインも大充実!という
夢のような街なのです(*^^*)

まずは、お決まりのかけつけ1杯。
ポールボキューズ市場へ。

夜も遅いので、閉まっているお店が多いけれど
地元のおっちゃんたち行きつけの立ち飲みスタンドには
1€~高くても2.5€ぐらいで、
生産地違いでグラスワインが10種ほどならびます。

迷ったけれど、駆けつけ1杯目のアペリティフだから!と
Montagne Brut 3.2€と
Champangne 6€。

ボトル開けたて、なみなみです。おやすー!

そしてそして今晩は、このリヨンで
ブション(ビストロよりもっと気軽な居酒屋)とよばれる部類にあり、
MOFにも選ばれたというこちらに、予約をしての訪問。

◆Daniel et Denise
http://www.danieletdenise.fr/en/

さすがブションの代表格というだけあって、
フランスのクラシカルなメニューも多いです。

まずアペリティフに出てきたのは
自家製ハーブクリームとバゲット。

ハウスワインは、近くのMaconやBeaujolaisなど産地が選べて
1ボトルでなんとたったの8€!
これはMacon Village。

そしてまず前菜に選んだのが
"Le Pate en croute"
ここのスペシャリテ、フォアグラのパテです。

シャンピニオンの香りもしっかりあって、間違いなくパテ史上No.1ー!!

"Le Salade de ris d'aneau"
子牛のリードボーのサラダ

メインには、
"La Quenelle lyonnaise au brochet"
リヨンに来たからにはこれを食べないと始まらない、クネル。

川カマスのはんぺんのようなものに、海老のエキスたっぷりのソース。
シンプルなお料理に見せかけて、このソースが絶品!!

つけあわせのポテトとグラタンまで
なんでこんなにおいしいのやろうーーー。

"Le Gras double saute a la lyonnaise"
居酒屋メニューのてっぱん、トリッパのソテー。
パパがだだはまり(笑)

Beaujolaisのハウスワインを追加し、

デザートまでしっかりいただきます。

"La Poire rotie au vin blanc"
洋梨の白ワイン煮 チョコレートソース

これまた、フランスでたべたデザートの1位2位を争う!!
対するは、Paris・Neva Cuisineのショコラドームです。

クラシカルなのに洗練された味わいに、本当にほんとうに感動。

3人でおなかいっぱーい飲んで、食べて、95€。
ひとり4000円ぐらいでしょうか。

だから、リヨンがすきなのです。

平和なこの街を、へべれけてくてく、川を渡りホテルに帰ります。
今日もいい日でした(*^^*)