久しぶりにひとりで迎える朝は
シンプルに、Williams(洋梨)とギリシャヨーグルト、ハーブティーで。
情報もぜんっぜんなくて、
地球の歩き方をみてももはや誰も歩いていない街で唯一頼りになる
Tourist Informationへ
開くのを待ってでかけます。
どこかマコンワインテイスティングできるワイナリー教えてー♪
というと、
「車ないなら無理よ」と一喝。がーん…
じゃぁもうMaconワインは昨日飲んだしいいやと、電車の駅へ。
ちょうどよい時間にあったDijon行きに乗り込み
更に北へ、コートシャロネーゼワインの中心の街、
Salon-sur-Saloneへ30分のプティトリップです。
Chalon-sur-Salone
Beauneのほど南にあっておそらく一番栄えているこの街は
Cote de Beaune や Cote de Nuits の影に隠れて日本ではあまり飲むことのない
Cote Chalonnaiseワインの中心都市。
またインフォメーションに立ち寄って
教えてもらった“maison des Vins”へ、ワインのテイスティングに。
MontagnyやRully、Givryのプルミエ・クリュに、Bouzeronのアリゴテ。
言葉だけは習ったものばかり。
酸がほどたかく、3年~5年のピエス熟成を経て美しい落ち着き方を見せてくれるものばかり。
ポテンシャルの高さにびっくり!
これは高そう、だっておいしすぎるもんと思った5年熟成のMontagnyでさえ
ボトルでたった16€。フランスワインの底力ってすごい。
お姉さんが、そんなにワインすきなら
この裏の展示会に行っておいでよ!と、なにやらイベントがある模様。
てくてくと向かいます。
生活用品から、ワイン、チーズ、フォアグラまで
どうもフランスのポローニャ地方の特産品が集まった展示会のよう。
入場料を2€払い、散策していると ふふらりとシャンパンをもらったり
そろそろお腹もすいてきたので、ランチがわりに特産のチーズで作ったらしいキッシュをテイクアウトします。
なにやらよくわからないまま、気分だけはとってもよくなって
Maconへ戻り、荷物をピックアップ。
今日のなによりの目的地、Beaujolaisへ向かいます。
Beaujolais
Maconから電車で南に約15分、
Bellville-sur-Salone駅へ到着です。
これまた、なーんにもないところやけど、
ここから4㎞、徒歩で約40分ごろごろワイン畑の中を歩く時間はとっても愛しい。
ちびスーツケースにしててほんとうによかった。
見渡す限りの、ガメイの畑。
こんなところにバスタブがあるなら、むしろ入りたい。
またまたひと粒いただいてみると
いわゆるガメイのストロベリーやラズベリーなどの赤果実のイメージはなく、びっくり!
酸はイタリアのぶどうとは比べ物にならないぐらい高く
今日はまたどんなワインに出会えるのか、どきどきわくわく。
こちらは収穫もほぼ終わったようで、
葉もすこしずつ紅葉してきています。
そうこうしているうちに、
今日のお宿に到着です。
◆Domaine Geoffray
http://www.chambres-hotes.fr/chambres-hotes_domaine-geoffray_saint-jean-d-ardieres_34795_en.htm
ボジョレーワインのファミリーワイナリーが経営しているお宿です。
窓の外はワイン畑。
フランスでは、晩御飯もだしてくれるお宿のことを"Table d'Hote(ターブルドット)"と言いますが、ここもそのひとつ。
同様の意味で、イタリアなんかでも"Half-Board"と表記してあるところもあり、
これにランチまでつくと"Full-Board"になるようです。
敷地に入ると、ワイナリーでは出荷作業の真っ最中!
ラベリングしたてのボトルを手際よく箱につめています。
またフランス語の勉強をしながらぼーっと夕方をすごして
言っている間にばんごはん。
何のむ?って、出してくれたのは
初体験のボジョレーブランにロゼ。
あまりにもわたしが一生懸命ノートをとるものやから
パパがうれしくなったのか、
Morgonの赤やリゼルバまで開けてくれて、
明日の朝には仕込みちゅうのボジョレーヌーボーを味見させてあげるね、と約束してくれた。
豚肉の白ワインとシャンピニオン煮込み。おいしい!
自家製のクリームブリュレも。
今宵もまた、あたたかい家族に迎えてもらって
楽しい夜を過ごすことができました。
ここにもまた、連れて来たいひとがたくさん。
どうすれば叶えられるかな。