AM 08:00
朝日に照らされる山々がとても綺麗で。
お楽しみのダイニングでの朝食。すてきーーー!♡
生ハムも買ったものではなく、ここで作っているものだそうで。
パルミジャーノどん!に、お母さんお手製のパウンドケーキ。
焼きたてのパンには、また自家製のとてもフレッシュなオリーブオイル。
すごーーーー!豪華ーーっ!!!
コーヒーもおいしくておかわりしちゃった♩
きっと朝早くからよね、用意してくれてありがとうっ。ご馳走さまでした。
PM 09:30
ワインや瓶ではちきれそうな荷物から、一部を発送しようと用意をして郵便局へ。
訪れたのは、近くの町。カスティリョン・フィオレンティーノ。
紀元前からあるとても歴史のあるところで、郵便局のある町の中心に行くには、車でこんな古い門をくぐって入っていきます。
広場の一角に、かわいいポストオフィスが。
アントニオがINVOICEなどたくさん手伝ってくれて、無事に発送完了!♪
郵便局の前、メディチ家も愛したというValle di chio(ヴァッレ・ディ・キオ)の風景。
お城の広場に上がってゆくと…
そこからはValle di chianaの風景。キアーナ牛さんたくさんいるかな(//∇//)
AM 11:00
どこか農家が見たいねということで、昨日アントニオさんにお願いして。ご友人のオーガニック農園へ連れて来ていただきました。
新しい方法で仕込んでいるという苺のハウス。
土には、スリランカ産のココナッツが配合されていました。
1週間前に植えたばかりのサラダリーフ。
こちらは、水や養分補給をコントロールするハウスの心臓部。
こんなところまで見せてくださってっっ。ありがとう。
最後に、プレゼントあるから!と、ここで採れた林檎を持ってきてくださって。
みなさん興味津々!♡
これはアンヌルカという林檎。甘さと酸味がとても優しいバランスでした。
Mauroさん、本当にありがとうございました。
PM 12:00
アントニオさんのワイナリー"Domaine ZOCCOLI"にもお邪魔して。
ここは15世紀には修道院だった場所で。500年間彼の家族が代々ワインを作り続けている大切な場所です。
石垣で囲まれた1.5haの土地には、約1万本の葡萄の木が。
ここ以外にも4haの葡萄畑を持っているというからすごい!
トスカーナといえばのサンジョベーゼ種はもちろん。
これはプティ・ヴェルド種。木は小さいのにとっても力強い味と。いいな、わたしもそうなりたい!笑
昔セラーだったという教会の地下。とても狭く涼やか。
ワイン畑のお隣には500本のオリーブの木もありました。
すごーーい!カスティーリャフィオレンティーナの町を一望できるこの景色。
とても幸せな時間でした。
PM 13:00
お宿へ戻り、ランチがてらに彼のワインをテイスティング。ワイン飲んでばっかり!笑
1本目の白ワインは、80%のトレッビアーノにマルバジア、数%のシャルドネとソーヴィニヨンブランをブレンドしたもの。
色も香りもとってもフレッシュ。
これに合わせて出てきたのが、10月末に収穫したばかりという同じくフレッシュなオリーブオイル。すごい濃い色っ!
なんと、彼のテイスティングにあわせて、マリネッラがマリアージュするブルスケッタを作ってくれるという…!!!
2本目はロゼの"Bocca di Rosa"。白ワインと同じ製法で作られますが、葡萄はサンジョベーゼのクローン3種をブレンド。
「僕たちは必ず3種以上の葡萄をブレンドするようにしている。それが家族のオリジナルレシピになるから」と。
3本目は"ZOCCOLI" 。こちらも昨日頂いたこちらのシグニチャー的赤ワイン。
トスカーナのとても典型的な1杯だか、「グラスの中にトスカーナを感じて」と。
赤に合わせるのは、フレッシュチーズとソーセージをオーブンで焼いたもの。おいしーーーっ!!
4本目は、"SENAIA 2014"。ロゼと同じく、3種のサンジョベーゼに、メルローとプティ・ヴェルドをブレンド。
4週間という長い時間をステンレスタンクで、最低1年半以上を小樽で過ごす1本。とっても複雑味があって味わい深い。
これに合わせるのは、牛や豚、羊のレバーミックスペースト。ワインの本来持つ甘みを引き立てる。
最後は、霧のでる12月初旬まで収穫を待って作られる甘口の"passivm"。
トスカーナの"Cantucci"というビスコッティをこれには合わせて。
雹害によるリスクヘッジの話、マリアージュの話、とても興味深くって。
勉強になりました。アントニオ、ありがとう。
PM 15:30
1時間のお休みののち、お楽しみのクッキングレッスンスタート!
今日のメニュは全部で3つ。
①ラグー(お肉と野菜)の手打ちパスタ
②朝採れ野菜のグラタン
③野菜のマチェドニア
④フィレット ラルデ ラード
⑤ティラミス
①まず仕込むのは伝統的なトスカーナのパスタ用ラグーソース。
トスカーナ料理の決めて、オリーブオイルはたっぷりとね♪
野菜が炒まったら、肉やトマトソース、赤ワインを入れ、2時間ほどかけて弱火でじっくり煮込みます。
同じくお肉を使わないラグーも作りましょうと。
材料はオリーブオイルと玉ねぎ、パセリ、セロリトマトソースのみ。
②これを煮込んでいる間に、次は野菜のグラタンを仕込みます♩
具は何でもいいのだけれどね、おばぁちゃんの畑にあった最後(冬だから)のお野菜を使いますと。
ざく切りにしたお野菜に、オリーブオイルをかけ。
イタリアンパセリ、にんにく、パン粉をミキサーにかけたものを丁寧に載せていきます。
そして200℃に予熱したオーブンで、20分。
途中、トマトソースの話になり。トスカーナの海辺で作られるこのブランドがベストなの!
ちょっとシンプルに食べてよって(笑)
おやつしながら料理教室の贅沢さんっ。
③次に仕込むのは、"Macedonia"という、イタリアンフルーツサラダを野菜にアレンジしたもの。
こちらも朝採れの人参や、ズッキーニをぶつ切りにして。
塩胡椒、オレガノと炒めるだけ。簡単!
④そして…次に出てきたのがパンツェッタと豚のフィレ肉。
フィレ肉を油をひかずに両面1分ずつ焼いて。強火で焼くことによって肉汁を閉じ込めて。
片側にローズマリー、片側にセージをつけ、パンチェッタで十字に巻きます。
これでほぼ完成!あとは席についてから、フライパンで1分焼くだけだからねって。
⑤そしてティラミスーーー(´∀`*)♡
コーヒーに、ビスケット、卵、マスカルポーネチーズ、砂糖。材料はこれだけ。
メレンゲを雪のように白くなるまで泡だて。
こちらはお砂糖と卵黄。淡い黄色になったら、マスカルポーネをどん!と。混ぜ合わせ。
メレンゲも入れ、潰さないようにふわふわと混ぜます。
クリーム状に混ざったらグラスに移し…
コーヒーに浸したビスケットを載せて、またクリームで挟んじゃうっ。
この状態で冷蔵庫で数時間、できるなら1日寝かせます。
最後は手打ちパスタ!①に戻りますっ。
セモリナ粉と薄力粉、2種類の小麦粉を半々に混ぜ合わせ。
富士山!からのカルデラ(笑)を作って、卵を2個、そしてオリーブオイルと塩を。
フォークの脇を使ってゆっくりゆっくりと卵に粉を入れていき。
下準備完成!これがすべてのパスタの基本です。
そして、手の甲を使って始めは優しく、どんどんと力強く捏ねていき。
押し戻るほどに弾力ができたら、今度は麺棒で伸ばしていきます。
これがかなりのハードワーク!薄く薄く伸ばして。どの場所も同じ厚さになっているのが重要。
上手にできたらこんなに薄くなるのよ!って♩
上から粉をかけ、三巻ずつ追って重ね切っていくのですが。
太さ別にパスタの名前が付き、左の太い方からパッパルデッレ、タリアテッレ、タリオリーニという風になります。
野菜のラグー用には、一番細いタリオリーニを。
お肉用には中間の太さのタリアテッレを。
切ったら一番上のレイヤーに包丁を通し…持ち上げるとこんな風に!笑
すごい!!!!!みなさんパスタ職人になれる!!!笑
今日の助手をしてくださっていた、マリネッラの友人、アナマリアさん。ありがとう!
これで①~⑤、全て完成ですーーーっ♡♡
PM 18:15
いよいよ、自分たちで作ったメニュで夕食です。
まず運ばれてきたのが、①のラグーパスタ。
上がお野菜、下がお肉のラグー。パスタがもっちもちで、卵感強くておいしいーーっ。
アントニオが「今夜はね、特別な白ワインから始めようと思うんだ。うちの新しいエディションだからね、どうかな。まずは僕がテイスティングしてみるよ」と。
「うん、これはすごくいいシャルドネだね。」
すると、ワイナリーオーナーのTさん。「うちのキャップシールと同じだ!すごいースペインから入れてるのに」と。
それはそう!♡じゃん!!♡笑
実はSさんがこっそり、Tさんのワインを持ってきてくれていたのです(´∀`*)
サプライズ成功〜〜♡
出来上がった野菜のグラタン、マチェドニアに、フィレ肉のパンツェッタ巻き。
どれもおいしいーーー♡やっぱり決め手はハンドメイドと、オリーブオイルかしらんっ。
そして…赤ワインでも同じくだり!笑笑笑
まさか2本も持って来てるとは!って!笑笑
それでもやっぱり、大好きなこのワイン。イタリアで飲んでも変わらず…というかむしろ数倍おいしい。
自分がファンだったワイナリーのワインを、こんな形で飲めるなんて夢見たい。
デザートも完成したティラミスで*
これに合わせる、トスカーナの"Vin Santo"は、屋根の上で3ヶ月干した葡萄を長く熟成させた特別なもの。
これとティラミスを合わせるとなんと!ティラミスからチョコレート味が浮き出てくるよう。魔法みたい。
Tさんのワイン瓶たちは、アントニオたっての希望でダイニングの入口に仲良く仲間入り。
日伊ワインプロデューサーの競演。素晴らしいーーーっっ。
ほんとにほんとに幸せで。この場に居合わせられた奇跡に、感謝せずにはいられなかった。
オリオン座が美しい。今宵もいい夜になりました。
Written by... **
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
CEO/Travel Designer/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
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