AM 07:30
特別すぎる景色を窓の外に、ウィーンで迎える朝。
朝のお散歩も、360度どこを向いてもはっとするほど綺麗で楽しくて。
美しい図書室まで入りたかったけれどオープンは10:00。ざんねんっ。
王宮の裏手に見つけた馬の訓練所。見てみたいものばかり。
あっいたいた!女性の騎手さんかな、すてき。
アーチをくぐると、ミヒャエル広場に出ました。ホーフブルク王宮の北の入口です。、
ちょっとおなかすいてきた♡ あともう少しもう少し。
とっても楽しみにしていた朝ごはんは、1876年創業のウィーン随一のクラシックカフェへ。
◆Cafe Centrale
大理石の柱に、光をたっぷり誘い込む大きな窓。内装がもう素敵すぎる。
入口に置かれたショーケースには、美しく仕立て込まれたパティスリーたちが整然と。
このカフェは朝食メニュがたくさんあるのがよくって(´∀`*)
セットメニュの Altenberg Fruhstuck 16.9€
パンの盛り合わせに、スクランブルエッグ、ハムとチーズ、フルーツサラダ、オレンジジュース。
コンフィチュールは、ウィーン近辺でよく取れる杏子のもの。
珈琲も…さすがウィーンです!
エスプレッソ、ミルクの量やホイップの有無などの組合わせで8種類から選べ。
牛乳の甘さがほろりおいしい、Kaffee Verkehrt (小さなエスプレッソにたっぷりのミルク)と。
単品で、Kafdee mit Schlagober 5.3€
いわゆるウィナーコーヒーに一番近く、苦味と濃厚なクリームが絶妙なバランス。
そして!40種類以上も珈琲の種類があるというカフェ文化大国のウィーンにあって、私が一番飲みたかったもの。
Maria Theresia 7.3€ を♡
ホイップの乗ったダブルエスプレッソに、オレンジリキュールが入るという大人の珈琲。
結構お酒きついっっ!!! しまった、これ夜の飲み物やった!!!笑
仕事にすっごく疲れた寒い夜なんかに、これ一杯ひっかけて帰りたい。
追加で、ショーケースより Apfelstrudel 4.8€ を単品で。
たっぷりの林檎にシナモン、レーズン。ラム酒もきいてこちらも大人味。
カフェのギャルソンさんも朝一番からぴしっとキメていて格好良い。
朝こそまだ、地元の方もいてこの静けさですが。お昼に前を通った時は観光客の山!山山でした。また朝に来ようっ。
ご馳走さまでした。
美しいパッサージュを横目に旧市街を西へ歩き。
すごいっ。公の本の交換スペースね。こういう文化とてもすてき。
AM 09:00
リングの外まで出てきました。
1番と2番のトラムを乗り継ぎ、リングを一周してみることに♪
車窓に見える景色は素晴らしいし、旧市街と新市街、街の大きさも全部わかっていいっ!
観光用の一周トラム(10€ぐらいやったかな)もあるけれど、乗継ぎで節約できました♡
最終はモーツァルト像の前で下車して。
AM 10:00
開館と同時に、ウィーン美術史美術館へ。
チケット買うのに窓口から外まで長蛇の列が出来ていましたが…
人をかき分けて入ると、誰も使ってない↑このチケットマシンがあります。カードオンリーですが、ちゃっと買ってちゃっとinっ♡
メインエントランスの階段をのぼったところに、なにやら足場が設けられていて。
わ!すごく素敵!クリムトの天井画ね。知らなかったーーー。
他の三方とは明らかに違う、やわらかで個性的タッチに魅入っちゃう。
2階の絵画の部屋たちにも、もちろん珠玉の絵画作品がたくさん。
ここの一番の見所はやっぱり、ブリューゲルのバベルの塔なのかな。
実現不可能なものに挑戦しようとする人間の傲慢さや勇敢さを表しているそう。
…てか!こんなん日本に来たらすっごい人だかりやのになっ。なんなら、反復横跳びでもしながら見放題やんっ♡笑
オーストリアらしく。マリアテレジアの娘、マリーアントワネットの肖像画もありました。
3階に登ると、"The Last Day"というタイトルの展示室が。ここにあったのは、この美術館の成れの果てを美しく連想させる絵画たち。
でも私がもうどうしても見飽きなくて、めちゃくちゃにテンション上がったのが、団体客さんはすっとばしていっちゃう、この0.5階部分。
奥に進めば進むほど、ウィーン王家の宝物がたくさん展示されているのやけれど。
目を見張るほどの豪華さと、ひとつひとつの装飾の細やかさにびっくりする。
日常的に使っていたものもたくさんというから、当時の王家の力のすさまじさを想わずにいられない。
これらを作るためにかけられた時間の長さが、宝物になって後世に残っていくのやなぁ。
ここだけ博物館のようで、見ごたえたっぷりでした。
今回は行かなかったけれど、世界で一番美しいと言われる美術館カフェもここに。
次来たときはここで週末のブランチセットしよう〜♡
PM 12:00
そろそろおなかすいてきたよ〜マリアテレジアさんっっ。
どうしようかなと、ウィーンの北西にあるGrinzingというエリアまで行ってみることに。
38番のトラムで約20分、終点まで。
たどり着いたのは、ウィーンの北の森の入口。
周辺には葡萄畑が広がり、ホイリゲと呼ばれる造り酒屋さんがたくさん集まるエリアです。
かわいい町だーー♡ こんなところに路面電車一本でこれるなんてっっ。住みたい…。。
立ち並ぶホイリゲたちは、通常平日は15:00ぐらいからしか空かなくて。
でも、お昼もやっている評判の良いところがあったのでそちらへ行ってみることに。
◆Zum Martin Sepp
わわっ!思っていた通りのホイリゲの雰囲気だぁ嬉しいーーー!!!(*゚▽゚*)
早速、Heuriger 2017 3.7€ を。
ホイリゲの名前になっている新酒ワイン(去年のだけれど)。伝統のジョッキスタイルで!♡
Weisburgunder Hausberg 2016 4.9€
ここのワイナリーのPinot Grisをお願いすると、こちらは上品にもグラスで。
Most & Sturm 3.2€ というドリンクのポップがどこのテーブルの上にあったので。
これは何?と聞くと、ワインになる前のワインだよ、と。上の写真の左のジョッキがそれ。
発行途中のブドウ果実かな。甘いけれど酵母感があって食事にあったのが不思議でした。
お料理は注文して出てくるものもあるけれど、ホリイゲといえばやっぱり、このスタイル♡
店内に設置されたビュッフェ台から、すきなものを指差しでもらいます。
皮付き豚肉のグリルどーーーん!そうこなくっちゃ♪♪
盛りたい放題のサラダは、小さい方のお皿で5.4€。どれも作り込まれていておいしそう。
お値段のレシートをもらって、あとで飲み物と一緒にテーブル会計するのですが、お肉もサラダも込み込みで、18.4€。おとくっ!
お野菜たっぷり食べれるし、ひとつひとつのお味も…Lecker! (おしいしよ!!!)♡♡
雰囲気もお味もワインも、最高のランチスポットでした。また来たいです。
それでもお昼は静かなグリンツィングの町。夏の夜はお酒飲みさんたちで、きっと大にぎわいなのやろうなー(´∀`*)♪
ホリイゲの入口にかかるこの逆さの松の木は、新酒ありますよ♡の目印。
今年の新酒も11月中旬に解禁されるみたい。来たいよーーーきたい!こよう、うん。
PM 14:30
また38番のトラムで、ウィーン市内へ戻ります。
最後のお土産をさがしに、いつも必ず立ち寄ってしまう高級食材屋さんへ。
◆Julius Meinl
https://www.meinlamgraben.at/Home
いやーー高い。ここはやっぱり。珈琲だけは専門店なのでここでお買い上げ。
2日しかなかったけど、割とやりたいことやって満足まんぞく*
最後にもっかいだけケーキ食べておこうかなと(笑)、ケルントナー通り沿いにある行きたかったコンディトライへ。
◆Café-Konditorei L. Heiner
店員さんのエプロンも、飾りすぎないクラシックなケーキたちもどれも素敵でおいしそうっ!!!
迷って迷って、隣のおばぁちゃんと同じ、Erdbeershnitte 3.8€ をお願いして。
層の美しい、苺ムースとチョコレートスポンジのケーキです。
甘さ控えめで優しい味わい。それがもうっめちゃくちゃおいしくて癖になる。何年も続くものって、こういう味なのやなぁ。
お土産のチョコレートたちの包み紙もめちゃくちゃかわいくて、ついついね。
ご馳走さまでした。
PM 17:30
最後のディナーの前、アペリティフへ行こうよと誘って、てくてく。
旧市街の一番北のほうにある、大好きで来るたび訪れるワイン屋さんへ。
◆Vinothek W-Einkehr
いつものおじさまいたいたっ♡買いにきたよーーそして何か飲ませてーっと(´∀`*)
あれやこれやと、白を4種類出していただき。
最後の"URBAN"というワイン!Gemischter Satzと書いてあるから、これは何の品種?と聞くと。シャルドネやリースリング、グリューナーなど5種ほどを混醸しているという。
全部のいいとこどり!おいしすぎる!!即買い決定っっ。
オーストリアにもおいしいスパークリングある?と聞くと、当たり前やーん!とポンっと抜いてくれて♡
ひゃーっ。これも絶品。Blaubruger(=Pinot Noir)と、Sankt Laurentという地場品種を50%ずつ。頂きます。
お会計したて出ようとした時に、これも飲んどきとついでのように入れてくれたもの。
樽の香りとグリューナーの果実感が素晴らしくマッチしていて最高においしかった。
もうっもっと早く出してよーー!w また次来る時の楽しみにしておくわ。
旅先に『行きつけ』があるって嬉しい。
小規模生産者のオーストリアワインをこだわって出してくれるこちらのお店。きっとまたすぐに来ます。
ご馳走さまでした。
PM 19:00
すこし暮れてきたウィーンの街。白い壁にレストランの看板の光が灯りはじめます。
最後の夕食は、ここもウィーンに来るたびに訪れる場所。昔一人で来た時に見つけて以来、大好きでたまらないこちらのレストランへ。
◆Loca
https://www.bettereatbetter.com/
メニュを見ている人は誰もおらず、いつも通りシェフのおすすめコース(6皿/47€)を。
ワインペアリングをお願いすると、最初はロゼのスパークリングからにしようかと。
ここから40kmほど離れた、ニーダーエスタライヒ州のものだそうで。
少し樽が聞いていて、じんわりおいしいーーー。ローカルなワインしか置いていないとこらも、このお店の大好きなところ。
1皿目。最初の前菜は、フレッシュなブッラータチーズのバジルソース。
パンには、バターやサワークリームを添えて。
2皿目。オーストリア伝統のブラックソーセージにアプリコットを合わせたもの。
これーーーっ。んんんんーーー好きすぎる。。いったいどうやったらこんな組合せが思いつくのだか。。
3皿目。燻製鴨のカリフラワークリーム。
これに合わせる白ワインはやっぱりと、Gruner Veltliner♡
4皿目は、トラウト(鱒)の燻製卵ソース。
下に敷いてあるのは何と海苔を使ったソース。烏賊やルバーブも添えられ、とても味わい深い。
赤ワインをお願いすると、ローカル品種のSt.Laurent 100%のものが。初めてっ!!!
黒いベリーのコンポートのようで、なんやかポートワインみたいですっっごく美味しい!!
5皿目。最後のメインは、ドライエージビーフ(熟成肉)のグリル グリーンピースとポルチーニ茸のソース。
6皿目。最後のデザートは、バジルのアイスクリーム。
たっぷりのバジルとキャラメリゼされたナッツに、秋を迎えるウィーンの森の魅力を連想して嬉しくなる。
ローカル食材のみを使った、あまりに素晴らしく、繊細かつ複雑に仕立てられたこの「シェフのおすすめコース」。
いったいどんな方が作ってるのかと思ったら、めっちゃ恰幅良くて両腕にごっついタトゥーの入った、漫画に出てきそうな大男さんでした!笑
人を見かけで判断してはいけない!絶対に!!!笑
旅から教えられることだらけです。
さぁさホテルへ帰って、仕入れた山ほどの食材をパッキングしないと。
今回、クラシックからモダンまで、歴史を超えて満喫できたウィーンの食シーン。
大満喫でした。ご馳走さまでした。
Written by... **
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◆Table a Cloth.Co.,Ltd
CEO/Travel Designer/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
Mail: tableacloth@gmail.com