あるところに、旅行プランナーとして働く女性がいました。
彼女には、2歳と4歳になる息子がいましたが、仕事が楽しいあまりに、分娩台からキッチンまでどこでも仕事をしてしまい、彼らはまだ幼い頃から保育園に入ったり、家に帰るとシッターさんに遊んでもらったりと、愛情は注がれながら、寂しい思いもたくさんさせていました。
2024年3月のある日。
4歳のお兄ちゃんが彼女に言いました。
「なんでママはいつも、ちょっと待って、ばかり言うの?」
そしてそうは言いながらも、彼は毎日「ままだいすき」と慣れない文字で書いた、たくさんの手紙を幼稚園から持って帰ってくるのです。
彼女はすこし、お休みを取ることに決めました。
ちょうど業界のプロモーションで、お得なチケットが手に入りそうだった『ハワイ島』へ、元気ありあまる息子2人を連れて、やりたいことを存分にさせてあげる、というより一緒にやる旅をしてみようと思い立ちます。
航空券や宿泊・渡航ビザの手配は朝飯前。
滞在先は、親子3人何かあったときに助けてもらえるよう、現地に30年住むご夫婦が運営するゲストハウスに決めました。
旦那さんは3月末なんて仕事で忙しいし、飛行機を取ってから事後報告。昔から突拍子もないことを思いついては勝手に実行しちゃうので、さほど驚きもされませんでした(いつも寛容で本当にありがとう)。
実家の母からは、SNSを見たと連絡があり、ついていこうかなと。
そうなると行動範囲も広がり、ありがたく楽しそうなので、ぜひとお願いすることになり、決めてから約2週間、いよいよ出発の日を迎えます。
・・・・・
というのが、今回のハワイ渡航の経緯です。
・子どもたちの目を見る
・子どもたちの話を聞く
・やりたいことを全力でサポートする
・なんなら一緒に全力で楽しむ
さぁ珍道中間違いなしの4泊6日の始まりです。
毎日書くブログは諦めると渡航前から決めていたので、今回は、時系列ではなく行ったところをジャンル別に下記にまとめてみました。
ハワイ島の物価は感覚的に日本の3倍ぐらい。
それでも、無料で利用できるホテルのビーチや、時間のかからないテイクアウトなどを上手く使いながら過ごしました。
子連れでハワイ島を訪れる方のお役に少しでも立てたら嬉しいです*
《遊びに訪れた場所》
毎朝「何をしたい?」と聞くと、「うみ!」か「こうえん!」の2択だったので、お宿の方に子どもでも安全に遊べるところを教えていただきながら、本当に海ばっかり行っていました。笑
ハワイ島の海はどこも、透き通る美しさで気温もよく楽しめました。
■Kahalu’u Beach Park
別名「Children's Park」というぐらい、浅瀬でトロピカルフィッシュにも出会える子ども向けのビーチ。ライフガードさんがいるので安心だし、波はハワイらしく高めだけど透明度もすごくって海底のお魚まで裸眼で見えました◎
■Kamakahonu Beach (King Kam Beach)
コナの港のすぐ横、マリオットホテルのビーチですが誰でも利用でき、宿のオーナーさんが子どもたちが小さい頃よく連れて行ったとおすすめしてくれました。
小さなビーチで岩がなく、どこまでも浅瀬なのでとても楽しそうに泳いだり、奥の海陰はお魚もたくさんいました。ホテルの駐車場(料金は1日30ドルと高額・・・!)やビーチサイドのバーで昼食も取れるので、とても遊びやすかったです。
■Mauna Lani - Auberge Resorts Collection
世界3大パワースポットでもある、マウナラニにある5ツ星リゾート。
予約なしでビジターでもOKの朝食を食べに行ったのですが、美しい海やキッズプールもあり、子どもたちは何度も飛び込んでいました。(着替え1セットしか持って行ってなかったのに!笑)
ホテル朝食のスペシャリテ、Ube Pancake(32ドル)ももちもちでおいしかったです。
プールでは国際交流も。笑
■Pualani Park
公園も行きました。ハワイの公園は広かったーーーー。
毎日通ってた、コナに向かう道なりで見ていたところで、駐車場も無料。遊具も充実していてブランコも長い!
いつも公園に行くと、次の用事や家事を思い出して、私の方が「帰ろう」と言ってしまうので、今回は帰りたいというまで遊ばせてやろう!と、初めて「もう疲れた。帰ろう」と言われてガッツポーズでした。笑
《昼食で訪れたレストラン》
朝はスーパーで買ったパンやハム・チーズを食べて時間やエネルギーも節約していたので、お昼は遊びに行った先で手軽にカフェなどを利用しました。
■The Coffee Shack
このサウスコナのカフェはかなり良かったです。海からあがった後に車を走らせ、平日でもすこし待ち時間がありましたが、海が目の前の絶景のロケーションで、お料理もおいしく、子供へのサービスと笑顔も満点。
スペシャリテのPapaya Special 17$と、ふわっふわのHawaiian French Toast 14$を。
コナコーヒーは5$でなんとお代わり自由。ピザやサラダ、ケーキもすべてホームメイドで美味しそうでした♡
ハワイ島では結構どこのレストランでも待ち時間に塗り絵や迷路をくれて、すっごくありがたかった!
■TEX Drive In
ほぼホテルのあるコナで過ごしていたのですが、1日は島の北にある「ホノカア」の町までドライブしました。
ふわっ!もちっ!の大きなマラサダがハワイ島で一番おいしいと有名なお店ですが、お料理のテイクアウトメニューもかなり豊富で、地元の人たちはドライブスルーで日替わりのランチボックスなどをテイクアウトしていて。
私たちも、マラサダドーナツ(プレーン&パイナップルフィリング)とサイミン(ハワイのラーメン的な感じ)を買って昼食に。
ドーナツすごいボリュームだった!サイミンは二人が取り合って食べてた。鰹出汁かな、すごく優しい味でした。
■Billfish Poolside Bar & Grille
カメハメハビーチで遊んだあとは、併設ホテルのビーチバーでそのまま昼食に。
フラットブレッド(ピザみたいな)と巨大サラダはどちらも19ドル。
1品3000円!ってめっちゃ高いけど、子どもたちを連れて移動することがなにせいちいち大変なので、海から上がってそのままランチと、着替えもほどほどに利用できるこのロケーションはとってもありがたかったです。
《テイクアウトで利用した食事》
日中遊びに遊んで、夕方にはへとへとな子どもたち(私たちも)。
レストランに行くより、気軽に食べられるテイクアウトが重宝しました。
■ L&L Hawai‘ian Barbecue
初日の晩ごはんには、気軽でもローカルなものをと島内に数店舗あるこちらへ。
ガーリックシュリンプとやっぱり、サイミンを。ガーリックガツン!のガーリックシュリンプが私的にはかなりヒットでした。
■Panda Express
ここも、うっかり夜まで遊んで一刻もはやくホテルに帰りたい!でもごはんがない…の日に利用した中華テイクアウト店。
チェーン店ですが、Big Box で、メイン(炒飯or焼きそば)におかずが3品も選べて13$とお得っ。野菜たっぷりなのも嬉しいし、量もわたしたち4人で食べるのに十分でした◎
《唯一予約して訪れたディナーレストラン》
■Jackie Rey's Kailua-Kona
最後の夜ぐらいはどこかレストランでおいしいものが食べたいなと、行けたら行きたいなと思っていたリストから、ホテル近くの1軒をチョイス。(職業柄山ほどあるのだけど、今回は主役が私じゃないし、行きたいと思って行けなかったら悲しくなるので、あんまり見ないようにしていたの)前日に予約をして訪問。
コナの中心部からも車で5分ぐらい、海の見えるカジュアルなダイナーです。広い店内は地元のお客さんで満席の大賑わい!
フレッシュなシーザーサラダに、店員さんおすすめのココナッツシュリンプ、ローズマリーの自家製ブレッド、そして日替わりのおすすめのマヒマヒ(魚)グリルを。
マヒマヒがふわっとでもジューシーで美味しかった!付け合わせのリゾットも◎
ストロベリーリリコイアイスクリームで〆。(でか!!!)
このメニューで16,000円ほどでした。(外食はやっぱり高い・・・けど片付けもなくありがたい^^)
《その他のおすすめ》
特別なことはほとんどしてないのだけど、うっかり出会えて良かった場所たちを。
■Gypsea Gelato
ケアラケクアで見つけたアイスクリームショップ。
ここのジェラートが最高だった!特にベイクドココナッツ味。
試食も色々させてくれて、店内にはかわいい船の遊び場もあるし、テラスには子どもの遊び道具もあるしで子連れには最高のお店でした。
■Greenwell Farms
地元で有名なコナコーヒー農場で、無料のコーヒーツアー(予約不要)に参加させていただきました。恐竜たちは広いファームをひたすら走り回ってた。笑
2歳の息子が「こーひー!」と興味を持ったので、テイスティングに少し舌に乗せて「苦いでしょー!」と言うと、「おいし!」と叫んでました。焙煎したてはやっぱりフレッシュだったのかな。
■Ao Zero Waste & Refill Bar
ホノカアで見つけた自然由来のケア商品を作るお店。
前日に2歳の息子ちゃんが私が持ってた日焼け止めで肌がめっちゃ荒れてしまってどうしようかなって思ってたのだけど、ここは「赤ちゃんでも安心して使える日焼け止めを作る」ということから始まったスキンケアショップだそうで、なんとドンピシャ。
他にも、地元のフルーツオイルを使ったクレンジングや家庭用洗剤、シャンプーなどが量り売りで買えました。(リフィル用のフリーボトルも置いてある素敵さ♡)
■Honoka'a Chocolate Co. FACTORY STORE
ホノカアに新しくできていた、ビーン・トゥー・バーのチョコレートショップ。
テイスティングをさせてもらい、気に入ったココナッツミルクの板チョコレートをひとつとカカオティーを買いました。島食材へのリスペクトがすごい。
(ただ、暑いので溶けない感とヒヤヒヤ・・・高級チョコを溶かすわけにはいかないと、持ち運びには帰国まで気を使いました)
4年ぶりのホノカアは、変わらずすごくかわいい町だった!
■Legends of Hawaii Luau - Hilton Waikoloa Village
夕食も兼ねて、ヒルトンワイコロアビレッジで開催されている、ルアウのディナーショーにも行きました。
飲み放題付きのビュッフェディナーも充実していたし、素敵な夕暮れフラや、迫力ある火のショーに子供たちも見入っていました。
こうみたらたくさん行ったような、海と公園ばっかりな気がしてたけど、存分に楽しめたよね^^
滞在中に私が大事にしたことを振り返ると、こんな感じ。
・ふたりがやりたいことを一番にしたスケジュール
・顔を見てはなす時間
・安全運転・安全管理
・日焼け対策
その代わりに、諦めたこと。
・自分の見た目にかける時間(化粧とかめちゃ適当だった)
・いつものブログを書くこと(睡眠時間が足らなくなると全力で遊べない)
・早寝早起き(毎日彼らは9時まで寝てた)
・ちょっとした嫌なことをダメって怒ること
(汚いところを歩くとか…怒るのにエネルギー使いすぎると身がもたないし、誰にも迷惑かけなきゃいいやって。とはいえ車もビュンビュンだし、危ないことは怒りました。)
こーーんな!ごきげんなときもあれば
こーーんな!ときも山盛りに。
ふだんはゆっくり見られない寝顔をぞんぶんにみられて私はハッピーでした♡
寝癖よ!笑
次はパパも一緒に行けたらいいね。
現地で便利に使えた情報も、この下にまとめておきますね。
《車はここで借りたよ》
■Car Rentals Of Hawaii
ハワイのレンタカー高すぎる!のだけど、空港で借りるのと比べて、圧倒的に安かったコナシティのレンタカーやさん。オーナーさんも親切でした。
ただ、貸し借り適当だし保険も自分で用意しなきゃなのでレンタカー慣れした人・英語OKな人におすすめしたい感じです。
《e-SIMはこれを使ったよ:Ubigi》
5日間、10GB快適に使えて1,700円ぐらいでした。
島内どこでも快適に繋がったしめっちゃ便利だった!
紹介コード『T5KTCHAA』
良ければ利用ください^^20%OFFになるのかな。
《役にたったハワイ用語》
Keiki:ハワイ語で「子ども」のこと。レストランメニューにこの表記があれば、=キッズセットでお得&量も日本人にはちょうど良い感じだったので助かりました^^
POG : パッション・オレンジ・グアバジュースのことでいくつかのカフェで見かけた。酸味もゆるやかでかなり美味しく、子供たちがはまってました*
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行く前はね。子どもたちがしたいことに100%付き合ってあげたら、誰も泣かないし、全く怒ることもしないで平和に過ごせるって思ってたの。
それが、蓋を開けてみると、子どもたちってめっちゃ勝手なのよ。笑
公園や海で朝から散々遊んで、ごはん行く?と言っても「いやだ!」と言って遊び続け、でも遊びつかれたら今度は「おなかすいた!!!!」と大泣き。
カフェに連れて行く車にもなかなか乗らないし、待ち時間に枝の取り合い(しょーもなすぎる!)で喧嘩するし、席に座ったら、海風が寒いと大暴れ。
遊ぶ→疲れて泣くor暴れる→昼寝する(母はここで水着の片付け)
→元気になったまた遊ぶ→疲れて抱っこと泣き叫ぶ(✖️2匹)→就寝
わたし、いつ休憩するねん!とつっこみつつ、夜になると現れる頭痛(たぶん抱っこ祭りによる肩こり)と毎晩戦って。
それでもいつもよりいっぱい寝て、朝になると不思議と元気で、子ども達と全力で過ごせるこの時間がとても愛しかったりする。
母って不思議だな〜。
結局、どう接しても泣いたりわめいたり笑ったり目まぐるしいのだから
子ども達に気をつかったり、後ろめたく思ったりする必要はないんだなって
少し肩の荷が降りました。
またいっぱい働いて、一緒に世界を旅する!
それが、私が今彼らに見せられる、唯一無二の母親像だから。
そして、私は母親であると同時に、私の人生の主役だから。
どんな新しい場所にも、笑顔でついてきてくれてありがとう。
ママもたくさん助けてくれてありがとう。ママがいなければきっとトイレも行けませんでした(切実に)。
撮影: SAKU
それではまた次の旅で。
See you soon and Bon Voyage !
Written by... **
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◆旅行会社Table a Cloth
代表(CEO) /Travel Creator/J.S.A.認定ワインエキスパート
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)
*世界で一番おいしい旅を、オーダメイドでお作りします*
Mail: info@tableacloth.com
兵庫県知事登録旅行業 第3-814号
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■Profile
1988年奈良県生まれ。株式会社 Table a Cloth 代表取締役/トラベルクリエイター。ヨーロッパやアジア諸国からの雑貨バイヤー・輸入業の仕事を経て、現地の人や文化に実際に目で見て触れてもらいたいと旅行業へ転身。いつも私に素晴らしい出会いをくれる『旅』が本当に大好きだから、お一人お一人に合わせて、行ってよかったとずっと思える旅をお作りします。第4回「LED関西」ファイナリスト、第17回「女性起業家大賞 奨励賞」受賞。
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